映画「人と仕事」有村架純/志尊淳


映画「人と仕事」
有村架純さん、志尊淳さんという人気俳優の2人が街や様々な場所にでかけ、色々な人にインタビューしている姿が気になり観に行った「人と仕事」
コロナ禍での人々の仕事に焦点をあてたドキュメンタリー。
人出のない街で、更にインタビューに答えてくれる人は皆無に近く、途方にくれている志尊くんの姿から映画はスタートする。コロナ禍での初めての緊急事態宣言発令中の渋谷の街での様子だ。あのいつもにぎやかすぎるくらいの街が普段とは違い、驚くほどの静かさで胸がなんだかザワザワする。
たった1年ほど前のことなのに、「あぁ、こういうこともあったな」となんだかものすごい過去のことを思い出すような気持ちで観始めた。
インタビューは街で出会った人だけでなく、いわゆる「夜の街」で働く人達や学校に野菜を卸している農家の方、児童養護施設で働く方や、そこで生活する子などさまざまな人に行われていた。
話しが進むにつれて、もともとは有村さんと志尊くんが出演する映画を撮る予定が頓挫したため、その2人でのドキュメンタリーが作られることになったと明かされ、なるほどと思う。そうか、やっぱり急に立ち上がった企画でノープランに近いのかもしれないのか。
色々な人へのインタビューからそれぞれの立場の苦労が伝わってくるのは興味深いのだけど、話しがとっちらかっててどこに進んでいるのかわからなくモヤモヤする。それなりにプランはあるのだろうけどノープランな感じが伝わってきて落ち着かなかったのだ。
でも、良いんだよね。だってドキュメンタリーだもん。無理やり終着点を決めてそちらに持っていこうとしてたらリアルじゃなくなっちゃうもんね。
途中、志尊くんが急性心筋炎という病気になり約3週間の緊急入院となる。
確かに、ニュースで耳にして若い子でも心筋炎になるのだと驚いたことを思い出した。
映画の中で、回復して現場に復帰した志尊くんが、「入院中はもちろん家族に会いたいとか誰に会いたいとかも思ったけれど、とにかく仕事がしたいと思いました。」というようなことを話していて、奇しくも自分自身の仕事観を見つめることになったのだなと感じた。
母みちよとしては、児童養護施設の子どもたちの姿にどうしても心を捉えられてしまった。
ちょうど我が子たちと同年代の子たち。
その中でも、高校を卒業したら大学には進学しないですぐに働くと施設を出所していった男の子。
「早く社会貢献したい」と繰り返し言う姿に、それは素晴らしい目標だけど、ただただ自分の幸せを追い求めて欲しいと思ってしまいました。
どの子もみんな落ち着いてしっかりしていて、早く大人になってしまった印象で、その素晴らしさを残しつつも安心して羽を伸ばせる場所を見つけて欲しいと心から願いながら観終えました。
みちよメーター
色々な仕事を知れた度:5★★★★★
考えさせられた度:4★★★★
映画:人と仕事
監督:森ガキ侑大
企画:河村光庸
音楽:岩代太郎
公開日:2021年10月8日から3週間限定公開
映画「人と仕事」公式ツイッター
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