映画「明け方の若者たち」北村匠海

映画「明け方の若者たち」北村匠海
映画「明け方の若者たち」

映画「明け方の若者たち」

 

カツセマサヒコ氏にとって初の長編小説デビュー作である「明け方の若者たち」

2020年6月に刊行され、2021年12月に公開ってかなりなハイスピード?

主人公の「僕」を演じるのは北村匠海さん。

彼の大ファンの娘に半ば無理やり連れて行かれました…笑

娘は北村さんが出演することが発表されてすぐに原作小説を読破。

私は未読で北村さんが出ることぐらいしかわからずに鑑賞。

 

僕(北村匠海)

ちょっとだけぷくっとした体つきの北村さん。

もしかして映画「とんかつDJアゲ太郎」の撮影と前後したのかな?なんて思いながら観たのですが、ちょっとぷくっとした感じと、やぼったい感じをうまく合わせ「僕」を上手に演じていました。

就職が決まった大学生たちの謎の「勝ち組飲み会」で出会った「彼女(黒島結菜)」との恋。

参加しているものの、勝ち組だと言ってはばからない仲間に違和感を感じ、しっくりときていない「僕」

彼にとって居場所のないような飲み会で、ひょんなことから「彼女」と出会い恋をして、そして沼のような時間を過ごす…

 

彼女(黒島結菜)

楽しくない飲み会からさっさと帰り、「僕」に「私と飲んだほうが楽しいかもよ!?」なんて積極的にアプローチする「彼女」

積極的な割に、心の奥は見えないようなミステリアスな感じ。

この「彼女」の心のすべてを見せない感じが「僕」の恋心を更に激しく燃え上がらせたのかも!?

「彼女」を演じる黒島結菜さんは次期朝ドラのヒロインに決まっていることから、ただの清純派と思いきやなかなか大胆なキャラクターを見事に演じていました。

そう言えば前の朝ドラ「スカーレット」では、濡れ場はないもののハチさんの不倫相手(?)役だったもんね。

 

尚人(井上裕貴)

スラリとスタイルが良く、ハンサムで賢くリーダーシップを取れる「僕」が就職した会社で出会った同期の尚人。

入社してすぐの研修であまりにも素敵すぎて、絶対にこの子は裏では嫌な奴なんだ!!なんていうつまらない先入観を持ったけど軽くぶっ壊してくれた本当に良い奴。

尚人がいると、「僕」の表情が心なしかとても気楽そうに見えたような…

それぐらい、心から信用できる男で観ているこちらまでとても気持ちを軽くしてもらえました。

 

 

「明け方の若者たち」を観て 感想

娘に誘われなければ、きっと観に行くことはなかったであろう映画「明け方の若者たち」

R15+ 指定ではあるものの、別にどうってことないだろうと思いきや…なかなかのR15+

大好きな北村くんのそんなシーン、流石に娘はしょんぼりしていました。

さてストーリーはと言うと、ある意味若者向けではない物語なのかもしれないと思いました。

そろそろ50代に手が届きそうなみちよ的に、若かったあの頃の、なんか無駄にキラキラして楽しかった日々を思い出すような。だけど楽しいだけでなく、若いなりの苦しさとかもあったな、って。

良いこと悪いこと、全部含めたあの頃を思い出させてくれた「明け方の若者たち」

そしてそこに流れるマカロニえんぴつの「ヤングアダルト」

もーぴったり。

マカえんの、なんとなく懐かしいような、だけど若い感性が光る楽曲がなんとまぁぴったり。

明け方の街を歩く三人に被る「ヤングアダルト」

思わず「やられた」と思ってしまいました。

観終わったあとに、小説が映画化されるのだから切られる部分があるのはわかってはいたけど、と娘からあるシーンの小説にだけあったセリフを教えてもらいました。

あ、それ、ほんの些細な一言だけどあった方が良かったね、って感じで。

映画を観た人は小説をあとから読むと更に楽しめそうだなと思います。

 

 

みちよメーター
R15+度:5★★★★★
大人こそ観て欲しい度:5★★★★★

映画:明け方の若者たち
監督:松本花奈
脚本:小寺和久
音楽:森優太
原作:カツセマサヒコ
日本公開:2021年12月31日

 

 

映画「明け方の若者たち」Twitter

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