朝ドラ「おかえりモネ」10月29日第120話 最終回

朝ドラ「おかえりモネ」10月29日第120話 最終回

号泣。みちよ泣きました。「おかえりモネ」最終回。

見終わって気づきました。なるほどこれは「立ち止まっていた人たちが、それぞれ歩き始める物語」なのだと。

ドラマ的な大きな盛り上がりはなかったけれど、人生を生きていく中で小さいのから大きいのまで色々な凸凹を越えることがある。その凸凹を越える前にどうしても立ち止まってしまうこともあるけど、止まったことも含めて「良いんだよ」、って伝えてくれたと感じました。

 

モネが開けることができなかったケースの中身は?

昨日の続きで、封じていた楽器ケースをようやく開ける気持ちになったモネ(清原果耶)。

大集合した島の幼馴染たちとみーちゃん(蒔田彩珠)に見守られ、開けるとそこにはモネが愛用していたサックスと一枚のチラシ。チラシには中学時代の演奏会のお知らせが。日付は2011年3月12日。

そっか、そこでモネの時が止まっちゃったよね、って伝わってくる。モネは開けてみることで「無力だって思っていた頃の自分に戻ってしまうのではないか。それが怖かった。」と。開けてみたら「戻ってたまるもんか」と。モネ、強くなった!

みーちゃんとりょーちん(永瀬廉)からそれぞれ「おかえり」「おかえりモネ」と声をかけられ、みんなで手をつないで泣き笑い。言葉にしないでもお互いに思い合ってる仲間ってことなんですね。

別の部屋で家事をしながら様子を伺っている亜哉子さん(鈴木京香)。娘と仲間たちの明るい雰囲気に、亜哉子さんもとっても嬉しそう。ずっと見守ってきたお母さんだからこその素敵な笑顔が印象的でした。

 

 

それぞれの出発

りょーちんが立派な船の船長になり、耕治さん(内野聖陽)が漁師になり、そしてみーちゃんが東京の大学へ。

震災からずっとくすぶっていたりょーちん父・新次さん(浅野忠信)もすっかり吹っ切ってとても嬉しそう。りょーちんの船の出発を、全身を使って手を振り見送る姿になんとも言えない気持ちになりました。

 

 

そして数年後・・・

亜哉子さんの塾が始まり、モネの海上アメダス(?)が少し起動に乗り始め、そして菅波先生(坂口健太郎)登場!

二年半ぶりに会えたという2人。「やっと会えた」と先生が差し出す腕に「良いんですか?」と躊躇するモネ。

え、なんでと思ったけど、そっか、このドラマではっきりとは言わないけどあのウイルスと戦ってきた先生。なかなか会えず、触れ合えなかったってことだね。

最後、手をつなぎ砂浜を家に向かって歩く2人で終了。

音楽も盛り上がるでもなく地味な終わり方。

素晴らしい。一貫して淡々として物語を紡ぎきっている。じわじわと染み込むドラマ。

淡々としすぎててまだ全部がみちよの中に降りてきてないけど、それで良いんだろうなとも思います。

また何か改めて感じることがあったら書き足して行きます!

 

現在2021年、きっと今ごろ先生はウイルスと戦い、モネは気仙沼と天気予報を繋げようと四苦八苦している。

そんな2人を妄想しながら今日は余韻に浸ります。