朝ドラ「舞いあがれ!」11月17日 第34話 あらすじ・感想
「舞いあがれ!」今日のあらすじ
手作りジャムの出荷準備をしている祥子。
電話が鳴り出る。
庭に洗濯物を干しながら、航空学校に行きたいと話した時のめぐみとの会話を思い出し手が止まる。
祥子がやってきて、めぐみと浩太が迎えに来ると電話があったと舞に告げる。
何かを考え込むような舞の様子を見て、言葉を飲み込む祥子。
縁側に座り考え事をしている舞。
さくらのカフェにジャムを並べる祥子。
さくらは舞が来ていることを知り、なんで連れてきてくれなかったのかと残念そうに言うが、祥子は「考えたいことがあるごたぁ。」
庭にやってきた木戸。
再会に喜ぶ舞に、木戸はお祝いを持ってきたと立派な鯛を舞に渡す。
お祝いと言われ驚く舞に、木戸「一太から聞いたとぞ。舞ちゃんが婚約者ば連れてきたっち。どけおっとか?」
舞は慌てて友達だと伝えると、木戸もすぐに「一太の勘違いか」と納得する。
まだ学生だしと言う舞に、木戸はめぐみだって学生の時に婚約者を連れてきたと話す。
木戸は、めぐみは祥子に反対され、そのまま2人で大阪行ってそれっきりだったと言うと、舞はばんばが反対したのだと口にする。
木戸「うんにゃ 詳しいことは知らん。おいが知っちょっとは祥子さんがずーっとめぐみちゃんのことば心配しとったっちゅうことだけたい。祥子さんのジャム作りもさ、初めはめぐみちゃんのためやったとさ。いつかこん島に帰ってくるとじゃなかかっちそん時にできる仕事がなかったら困るやろうっちゅうてな。」
木戸の話に驚く舞。
祥子と食事をする舞。
先に食事を終え、鯛をさばこうかと席を立つ祥子に、舞「お母ちゃんが結婚する時反対したん?」
表情を変え、動きが止まる祥子に、舞「ごめん いきなりこんなこと聞いて。」
祥子は改めて椅子に座ると当時のことを話し始める。
その頃、まだ20歳のめぐみを世間知らずの子供だと思っていたと祥子。
1981年。
若い浩太とめぐみが祥子に向き合い結婚させてくださいと頭を下げるが、祥子は苦労するに決まってると即座に反対する。どうしてわかってくれないのかと言うめぐみに、祥子は町工場のおかみさんなど世間知らずのお前にできるわけがないと言い放つ。
大学の先生になりたいと言うから大学まで行かせたのにと言う祥子に、めぐみは「本当の夢ば見つけたと。浩太さんば支えて一緒に工場ばやっていきたか。」
世の中お前が思ってるほど甘くないという祥子に、浩太は「僕がそばにいてます。めぐみさんに悲しい思いはさせません。」と伝えるが、祥子は「あんたも分からんとね?こん子やまだ二十歳の学生たい。教師になるっちゅう夢もあっとぞ。めぐみのことば本当に考えるとやったら諦めんね!」
祥子がいくら語気を強めても納得しないめぐみ。めぐみはもう決めた、浩太と一緒に大阪で生きていくと伝える。
めぐみの言葉にさらに語気を荒げる祥子「なら勝手にせんね!二度と帰ってこんでよか!」
そうすると静かに答え、席を立つめぐみ。
浩太も席を立ち、祥子に深く頭を下げてめぐみを追いかけていく。
舞に当時のことを話す祥子「いっときの気持ちでこれまで頑張ってきたことば放り出すちゅうとや間違っちょるっち思ってな。苦労するとが分かっとったけん黙って送り出すことやできんかったとさ。」
その言葉にまた何か感がる舞。
祥子の船で島にやってきた浩太とめぐみ。
祥子に続き家に入る浩太とめぐみ。
舞が玄関土間にやってきて2人を迎える。
テーブルに向かい合い座る舞、めぐみ、浩太。
静かに話し始める舞「パイロットになりたい気持ちは変われへん。」
静かに頷くめぐみと浩太。
浩太「飛行機作りたいいう気持ちはなくしてしもたんか?」
舞は首を横に振るが「もっとやりたいことが見つかってん。今はパイロットになることだけを考えて精一杯頑張りたい。」
めぐみ、舞の話しにうなづきながら「お母ちゃんが心配してんのは舞がパイロットに向いてる思われへんことやねん。」
舞「なんで向いてへんって決めつけんの?」
浩太「いや まあまあ お母ちゃんの心配してることも聞いたって。」
静かに話した浩太、めぐみの方を向き、話をうながす。
めぐみ「パイロットは人の命を預かってきちんと目的地まで届ける責任ある仕事や。立派な仕事やと思う。けど誰にでもできる仕事やないと思う。女性のパイロットはほとんどいてへん。お母ちゃんな、あんたが男社会で道を切り開いていくタイプに思われへんねん。苦労すんのが目に見えてる。」
静かに言い含めるように話しためぐみ。
舞「せやから挑戦したいねん。」
舞の言葉を静かに聞いている浩太とめぐみ。
その向こうで台所で作業をしていた祥子がハッとしたように顔をあげ、舞の方を見る。
舞「私 人力飛行機のみんなと出会ってホンマに変わろうって思ってパイロットに挑戦した。パイロットはみんなの期待背負って飛ばなあかん。失敗したら自分のせえや。けど空飛んで楽しかった。涙が出るぐらいうれしかった。旅客機のパイロットになんのは大変かもしれへん。けど飛行機にはな旅行や仕事や誰かに会いに行くためにいろんな人が乗る。いろんな人の思いが乗ってるて思うねん。責任が重い厳しい仕事や。けど私そういう重いもんをしっかり背負って飛べる人になりたい。せやから旅客機のパイロットになりたい。小さい頃お父ちゃんとお母ちゃん見てて仕事って大変やなて思った。けどお父ちゃんには夢があってお母ちゃんがそれ支えてるって知ってからしんどそうに見えたことはないで。私も大変な思いして働くんやったら自分がホンマに好きな仕事をやりたい。」
立ち上がり、頭を下げた舞「お願いします。航空学校に行かせてください。」
小さくうなづきながら、めぐみの方を向く浩太「めぐみ。」
何も言わないめぐみに「お母ちゃん…」と舞。
ようやく口を開いためぐみ「分かった。舞がそこまで考えてんねやったらやってみ。」
その言葉に浩太も笑顔でうなづく。
舞、目に涙をため「ありがとう。」
台所から静かに見守っていた祥子もうっすら微笑んでいる。
食事の支度を始める祥子の元に、「手伝うけん」とめぐみがやってくる。
魚の鱗を取り始めるめぐみに、祥子「舞や 自分の気持ちばしっかり言えるごとなったったいね。」
笑いながら「いつの間にかね」と答えるめぐみに、祥子「私も聞いてやればよかった。あん時 めぐみの話ばちゃんと聞いてやればよかった。すまんかったねぇ。」
頭を下げる祥子。
驚きながらも笑顔のめぐみ。
祥子「めぐみは大阪でちゃんと幸せになったったいね。」
笑顔で泣くめぐみ「あっがとう 母ちゃん。」
泣き笑いしながら食事の支度をする2人。
[ つづく ]
「舞いあがれ!」今日の感想
また今朝も祥子さんの言葉にハッとしてしまいました。
舞がパイロットになりたい、それを許すかどうかではなく、「舞が自分の気持ちを言えるようになったこと」にフォーカスしてたのがもう…。
なんて器の大きい人なのだろうと。
目線があったかいなぁ。
でもそれも、年を取りいろいろなことを経験したからなのかな。
若かりし日のめぐみと浩太に結婚を許して欲しいと言われても、駄目、苦労するの一点張りで絶対に許さなかったもんね。
時間が必要なこと、あるなぁ。
舞ちゃん、しっかりと両親を説得してパイロットへの夢へ近づくことができました。
明日は貴司くんと久留美ちゃんが一歩進むかな?
楽しみです!
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