朝ドラ「舞いあがれ!」11月10日 第29話 あらすじ・感想

朝ドラ「舞いあがれ!」11月10日 第29話 あらすじ・感想

「舞いあがれ!」今日のあらすじ

<琵琶湖の空を飛んだ舞ちゃん。>
記録飛行や飛び終わった後の回想。

上り坂をスイスイとバイクで登る舞。
<来年も飛びたい思いでいっぱいの舞ちゃん。>
部室のエアロバイクを漕いでいる舞。
<秋のパイロット選考会に向けてトレーニングが続きます。>

部室のホワイトボードに書き込んでいる佐伯。
<3回生が引退し、なにわバードマンの新代表は佐伯くんに決まりました。>
ホワイトボードに書き込まれている「イカロスコンテスト出場にむけて」の今日の議題に書かれている「パイロットについて」をペンで指しながら、パイロットの発表をしますと佐伯。
パイロットに立候補した由良、舞、藤谷は緊張した面持ちで発表を待っている。
パイロットは体力テストの結果を踏まえて選ばれる。
佐伯「来年のなにわバードマンを飛行機を飛ばすんは…由良冬子!」
その言葉に、驚いたように目を見開く舞、天を仰ぎがっかりする藤谷。
由良は静かにその言葉を受け止めている。
舞は気持ちを切り替え、笑顔で拍手を始める。藤谷や周りからも拍手が巻き起こる。
立ち上がった由良「ありがとう。頑張ります。」

部室のバイクを漕いで一休みしている由良に、舞がペットボトルを差し出す。
横に腰を下ろした舞に、由良が聞く「この間の体力測定、また記録伸びてたやろ。この2ヶ月相当トレーニング頑張ってきたんちゃう?」
舞「もっぺん飛びたくて…。琵琶湖の空 飛んだ時の気持ち忘れられへんのです。けど由良先輩がパイロットになるんやったら諦めがつきます。最高の主翼 作りますね。」

<とは言ったものの…>
授業中の舞。授業も聞かず、ノートの片隅に書き込んだスワン号のイラストを見て、窓の外の空を眺めている。

部室で部品を作りながら、スワン号で飛んでいる時を思い出しぼーっとしている舞。
佐伯に声を掛けられても気がつかない。
目の前に手をひらひらされ、ようやく気がつく舞「すいません ごめんなさい。」
部品を間違えて切ってしまい「やってしもた。ごめん。」

バイクを押しながらトボトボ歩き、飛行機がよく見える場所へ来た舞。
幼い頃、浩太とジェット機を見合げ興奮していたのを思い出している。
<飛行機への憧れはいつしか空を飛ぶことへの憧れに変わっていました。>
空を見上げる舞。

大学の構内でバイクを押して歩く由良。
ベンチで本を読んでいる舞を見つけ近づいていく。
自然とほころんだ表情で「パイロットという職業」という本を読む舞、由良に気がつくと本をそっと閉じ、表紙を見えないようにテーブルに置く。
由良「隠すことないやん。」
舞の置いた本を手に取り、表紙を見る。
由良「そんなに空飛びたいん? 私も航空学校行ってな、ジェット機にパイロットなんの夢やってん。」
パイロットの養成学校を受験するつもりだったが、身長が足らずに受けられなかったと由良。
受験の資格は158cm以上、舞の身長は159cm。
由良「ほな大丈夫やな。」

ダイニングテーブルでお金を数えたり忙しそうにしているめぐみに、舞は「航空学校のすべて」のパンフレットを手にして「ちょっと話あるんやけど」と声をかけるが、やっぱりええと話をできない舞。
<夢が変わったことにどこか後ろめたさを感じていました。>

ノーサイドでアルバイトをする舞。津田にシフトを増やしてほしいとお願いしている。
津田は助かるわと快諾する。
店のドアが開き「いらっしゃいませ」と声をかける舞。久留美の父・佳晴が仕事の警備員の格好をして入ってくる。その様子を見て「お父ちゃん…」と驚く久留美。
津田が佳晴にコーヒーを出しながら今度の仕事は続いてんねやて?と聞くと佳晴は久留美にばっかり苦労をかけるわけにもいかんしと答える。
津田「その意気や。それでこそドーベルマン望月や。あんたな 倒れても倒れても起き上がってタックルかけに行く最強のフランカーやったんや。頑張らな。」
笑顔で話す津田に反し、苦い顔で聞いている佳晴。コーヒーを飲み終わり「昔の話や。ごちそうさん。」
立ち上がり、テーブルの片付けをしている久留美の元へ行き小銭を渡す。
久留美「会計はレジで…」
佳晴「ちゃうがな。誕生日やろ。ケーキでも食い。」
久留美「覚えてたん…」
佳晴「うん… これ。」
久留美に封筒を手渡しほななとレジに会計に行く佳晴。
渡された封筒の差出人を見て、複雑な表情をしている久留美。

夜。部屋でいくつもの封筒を手にして眺める久留美。
その中の一つから中のカードを取り出して見ている。
可愛いイラストの描かれたカードには「くるみへ おたんじょうびおめでとう 元気ですか お母さんは元気です 母より いつでも連絡ください」と携帯番号が添えられている。

部屋で勉強する舞。
<舞ちゃんはパイロットを目指して勉強を始めました。>
ペンを置き、できたと体を伸ばす舞。
立ち上がり窓を開け、空を見上げている。
舞「飛びたいなぁ」
向かいの梅津家の窓が開き、貴司が顔を出す。
2人で空を見上げながら星全然見えへんななど話していると貴司の携帯電話が鳴る。
先輩からだと言い、窓を閉め部屋に戻る貴司。
舞「私も勉強頑張らな。」

NHK朝ドラ 舞いあがれ!公式Twitterより

ダイニングから電話をかけているめぐみ。呼び出し音が続き、相手は出ない。
「航空学校のすべて」のパンフを手にした舞、めぐみがどこに電話しているか察して静かに見ている。
仕方なさそうに電話を切るめぐみ「あかん 出えへん。」と頭を抱える。
めぐみ「舞 悠人に電話しといて。年末ぐらい帰っといでて。」
ため息をつきながらキッチンへ行くめぐみに、声を掛けられない舞。

部屋から悠人に電話をする舞。悠人はすぐに出る。
舞「もしもしお兄ちゃん?なんでお母ちゃんの電話出えへんの。」
悠人「出んでもわかる。どうせ『年末ぐらい帰っといで』やろ。」
わかってるんなら帰って来れば良いのにという舞に、「忙しいねん。お前は?」
舞「忙しいで。 お兄ちゃん私な パイロットになりたいねん。人力飛行機のパイロットやなくて旅客機のパイロット。」
驚く悠人。浩太もめぐみも固まっただろうと言う悠人にこれから言うと話す舞に「マジで?見に帰ろかな。」
困ったような顔の舞。

クリスマスツリーの飾られたノーサイド。
料理や飲み物の乗ったテーブルを舞、久留美、貴司で囲んでいる。
舞に、いきなり3人で集まろうなんて話しがあるんじゃないかと久留美。
舞は持っていた皿を置き、姿勢を整え「私な旅客機のパイロットになりたいねん。夏 人力飛行機で琵琶湖飛んだやろ。あの時気付いてん。ああ私はずーっと空飛びたかったんやて。もっと高くもっと長く空飛びたい。そう思ていまパイロットの養成学校目指してんねん。」
女子でも入れるのかと聞く久留美に、うん、ほとんど男子やけどと答える舞。
久留美「親はなんて?」
表情が曇る舞「まだ言えてへん。」
久留美「なんで?はよ話ししな。」
舞「言おう言おう思てんねんけどどない言うたらええか…。」
久留美「また贅沢な悩みやな。」
その言葉に顔が少しひきつる舞。久留美は少しイラついているように見える。

NHK朝ドラ 舞いあがれ!公式Twitterより


貴司「舞ちゃん ほんまの自分をみつけたんやな。羨ましいわ。」
笑顔で舞に伝えていると、貴司の携帯電話が鳴り貴司の表情が曇る。
携帯電話を手に取り「ごめん呼び出しや。」と荷物をまとめて店を出て行こうとする貴司。
舞「貴司くん大丈夫?」と声をかけるが、貴司は笑顔で「大丈夫や。ほなメリークリスマス。」と言って出ていく。
<幼馴染3人にも言えないことがある。>

店を出て、外を歩きながら電話を耳に当てている貴司。
電話の向こうから「お前一個もできてへんぞ!はよ会社戻れ!」
「はい」と答えながら歩いていく貴司。
<そんなクリスマスです。>

 

[ つづく ]

 

 

「舞いあがれ!」今日の感想

津田さんの佳晴さんへの声援、妙にグッと来ました。

「倒れても倒れても起き上がりタックルかけにいく最強のフランカー」

人間、いつでもいつまでも同じように頑張り続けられるわけではないから、いまの佳晴さんには少し耳に痛い言葉だったかもしれないけど、でも頑張ったことを見てくれていた人の存在ってのは大きいんじゃないかなぁ。

そして久留美ちゃんとお母さんの関係、離婚後はこじれているのかな?

おそらく離婚後も毎年手紙が届いているっぽいのでお母さんも久留美ちゃんを気にはかけているんだろうけど…簡単には割り切れない何かがあるんだろうな。舞ちゃんへの、ちょっと吐き捨てるような「贅沢な悩みや」って言葉も気になったな。

確かに、私も舞ちゃんには申し訳ないけど「贅沢な悩みだわ」と思ってしまうなぁ。

舞にはツンデレな兄・悠人もいるしね。きっとこれ、見物とか言いながら年末年始に悠人くん帰ってくるよね。だから舞は大丈夫。

それに対して貴司くんの悩みは大きそう。ていうか大丈夫か?貴司、早く逃げろ!

苦しんで苦しんで詩を生み出すのも良いけど、心を殺しちゃだめだよー!!!

明日は金曜日。どんな週の締めくくりになるか楽しみにしたいと思います。

 

朝ドラ「舞いあがれ!」