朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月8日第112話 あらすじ・感想
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
白黒の画面。第一話の開始と同じく、ラジオの初めての放送の回想とウィリアム(城田優)のナレーション。
<A long time ago, …>以下、テロップに合わせウィリアムの英語ナレーションが流れている。
画面には、紙芝居風にテロップが表示されている。「むかし むかし 日本のラジオ放送開始と同時に誕生した女の子がおりました。」
小しず(西田尚美)が生まれたばかりの安子を笑顔で見ている回想。
戦後の焼け野原に立ち尽くす安子(上白石萌音)。
紙芝居風テロップ「その女の子は戦争の真っただ中に女の子を産みました。」
生まれたるいを見ている安子。
白黒画面のテレビ。新幹線が走る様子。
紙芝居風テロップ「その女の子は高度経済成長期の真っただ中に女の子を産みました。」
るい(深津絵里)の寝ているベッドに連れてこられた生まれたばかりのひなた。
<This is a family story that spans one hundred years.(これはある家族の100年の物語です。)>
ラジオブースの中のひなた。笑顔で頷いてウィリアムの言葉を聞いている。
岡山の商店街に大きなトランクケースと立っているアニー(森山良子)。
ひなた「Lesson 112. In Okayama, happy and surprising encounters awaited Yasuko. (岡山では嬉しい再会や驚きの出会いが安子を待ち受けていました。)」
[Dippermouth Blues]で。
アニー「健一さん。お孫さんと2人でこのお店やりょうるって聞いたけど…。」
健一(世良公則)「あぁそうじゃ。慎一のやつぁトミーさんにすっかり気に入られてのう。今日もライブにちいていっとんじゃ。」
「これどうぞ」とアニーに気に入りの店のもんじゃとおはぎを出す健一。
喜んで食べ、「おいしい」と泣き始めるアニー。
健一「そうじゃろう。たちばないう店じゃ。」
その店名に驚くアニー。
戦後、「たちばなを建て直すで」という金太(甲本雅裕)や「一緒に建て直さんか…たちばな。」と言う算太(濱田岳)を思い出すアニー。
その様子に気づいた健一「あぁ 違う。違う。」
おはぎの説明書きをアニーに渡す。
健一「横須賀がな 本店の店じゃ。今じゃあ全国に支店があらあ。何でも岡山の闇市でおはぎゅう売りょうった店のおやじに商いの楽しさを教えてもろうたんがきっかけじゃあて。その店の表に『たちばな』いう文字がはためきょうったんをうっすらと覚えとったんじゃあて。」
金太と安子が掘っ立て小屋でおはぎを売っていたときにおはぎを盗んでいった少年との回想。
「御菓子司たちばな」の説明書きをじっと読んでいるアニー。
アニーの感極まっている様子に「どねんした?」と健一。アニーは「いえ」と首を振る。
ドアが開き、入ってきた勇(目黒祐樹)。
小走りで手を振りながら満面の笑みでにアニーに駆け寄る。
「うちで待ちょってぇ言うたじゃろうが。」というアニーに、「わしらもうええ年なんじゃ。早うせんといつどっちがスリーアウト試合終了になるかわからんで!」と勇。そして、早くあわせたかった客がいると店に呼び込む。
入ってきた女の子を見て「きぬちゃん!」と身を乗り出すアニー。
勇「アハハッ。きぬじゃねぇ。きぬの孫じゃ。」
花菜(小野花梨)「始めまして。花菜です。」
花菜の手を取り「安子です」とアニー。きぬのことを聞くと、いまは美作にいて、もう長いこと入院しているという。おじいちゃんが亡くなってから急に弱ってしまったそう。
豆腐屋の店の中でおはぎの準備をする安子と、お腹の大きなきぬ、きぬのお腹に豆腐屋のラッパを聞かせる力(小林よしひさ)の回想。
花菜からクリスマスの日のラジオを聞いたきぬが、急に目を輝かせて「安子ちゃんじゃ」と言っていたと聞き、「絶対 会いに行くいうてきぬちゃんにそねぇ伝えてちょうだい」とアニー。
京都の大月家の茶の間。写真を見るアニー。
ひなた<Yasuko then went to Kyoto. (そのあと安子は京都を訪ねました。)>
算太がモモケンと何か話している写真を見て「最後の最後まで 踊ったんじゃなぁ お兄ちゃん。」
るい(深津絵里)が誰かを「どうぞ。入ってください。」と招き入れている。
吉右衛門(堀部圭亮)と小夜吉で、アニーは小夜吉に駆け寄り「まぁ 吉右衛門ちゃん!」と嬉しそうに肩に手をやる。
吉右衛門「あぁ いやいや。吉右衛門はこっちじゃ。」
ひなた<It was her first time seeing Kichi-Emon in sixty years.(戦争で岡山を離れた吉右衛門とのおよそ60年ぶりの再会でした。)>
ぐつぐつを煮立っているあずきの鍋。
ひなた「小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。」
るい「何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる。」
アニー「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ。」
3人「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。」
ひなた「その気持ちが小豆に乗りうつる。」
るい「う~んとおいしゅうなってくれる。」
アニー「甘ぇあんこが出来上がる。」
3人「はっ!」
火を止め、鍋を火から離するい。
3人とも茶の間に移動し、ひなたがラジオを付ける。
流れてくる「ラジオ英語講座」を聞きながら発音を練習する3人。
るいは朝食の準備をしている。
こたつに座るひなたの前に置いてある古い辞書を手に取るアニー。
昔の稔(松村北斗)と安子の出会った頃の回想。
稔「明日の朝 6時30分にラジオをつけてみて。
安子「英語って何か歌ようるみてえで…。何か音楽ぅ聴きょうるみてえで。すてきな調べですねぇ。」
アニー「ひなた。アメリカに来る気はねえ? アメリカの大学で本格的に英語と映画を勉強してみん?」
ひなたは驚くが、るいは朝食の支度の手を止め振り返り、笑顔で見ている。
[Dippermouth Blues] 壁にトミーのポスターが貼ってある。ポスターには「PREMIUM CONCERT 2005.4.10」と書かれている。
<After Hinata accepted her grandmother Yasuko’s invitation and left for America, there were various changes in other people’s lives. (ひなたが祖母 安子の誘いを受けてアメリカへ旅立ったあと、それぞれの人生も様々な変化がありました。)>
カウンターでコーヒーを淹れる慎一(前野朋哉)「じいちゃんがいないと張り合いないなぁ…。」
その向かいに座る、パッとしない表情の勇と桃太郎(青木柚)。
携帯電話が鳴り、急いで出る慎一「トミーさん!? 慎一です!」
トミー(早乙女太一)「おう。明日のライブ来るか?」
慎一「もちろんです!」
<Shinichi became Tommy’s personal assistant. And the coffee shop “Dippermouth Blues” was taken over by Joichiro and Rui.(のちに慎一はトミーの付き人になりました。そして[Dippermouth Blues]は錠一郎とるいが引き継ぎました。)Of course, Tommy continued to be a great trumpet player.(トミーはもちろん現役の偉大なトランペッターであり続けています。)>
トミーのCDがオーディオの上に載せられている。
店のドアが開き、花菜が入ってくる。
花菜はうちのお店の油揚げを良かったらと慎一と勇に渡すため、慎一から勇へと歩く。その姿をじっと目で追う桃太郎。
勇が花菜と桃太郎をそれぞれ紹介すると、花菜の「はじめまして」の言葉に立ち上がり「僕と付き合ってください。」と桃太郎。それを聞いた勇「それでえぇ。」
桃太郎と勇の言葉に重ねてひなた<”Will you go out with me?” “That’ll do.” >
ひなた<Momotaro fell in love with Kana and they got married the following year.(桃太郎は花菜に一目惚れして翌年結婚しました。)>
「あかにし」の店の周りを掃除する吉之丞(徳永ゆうき)と小夜子(新川優愛)。小夜吉と弟の伝吉が行ってきます!と元気よく学校へ走っていく。
見送っていると、通りすがりの小学生たちが吉之丞に向かって「やーい、やーい! けちのじょう!!」
布団叩きを掲げ、子どもたちを追いかける吉之丞。
<Sayoko decided to quit her job to help her husband’s family business, an electronics shop.(小夜子は仕事を辞めて夫・吉之丞の家業である電気屋を手伝うことにしました。)She later started runnning a small cram school for the children in town.(そして後に町の子供たちに勉強を教える小さな塾を始めました。)>
磯村吟(浜村淳)のラジオを聞いている吉右衛門と初美。
磯村はモモケンに関して驚きのニュースが入ってきたと伝える。
磯村「なんとモモケン ついに結婚しました。」
テレビの画面に、結婚指輪をはめた2人の手がアップで映っている。
記者からの質問がとび、画面が2人を映すとモモケン(尾上菊之助)と美咲すみれ(安達ゆみ)が指輪をみんなに見えるようにして並んで立っている。
記者「決め台詞をお願いできますか。」
照れながらモモケン「おゆみ。待たせたな。」
すみれ「黍さま。ゆみは三国一の果報者でございます。」
条映の休憩所。テレビ画面を嬉しそうに見ている榊原。
テレビ「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聴こえぬ歌がある。」
画面には「主演 武蔵蘭丸」「新・時代劇 棗黍之丞2006」
武蔵蘭丸(青木崇高)が刀を振り回し、決めている。
ひなた<Ichie became a master of tea ceremony after Ichiko retired, and now teaches many pupils.(一恵は隠居した一子に代わって大勢の弟子を抱える先生になりました。)Sakakibara devoted his energy to Japanese period dramas until he retired from Eigamura.(榊原は映画村を定年退職するまで時代劇のために奔走しました。)>
子供を何人も連れてきた一恵。榊原が一人を抱っこするが、泣いていて困っている。
あかね通り商店街を歩く洋装の一子「なぁ。腕組んであるかへん?」
夫の田中に腕をかける嬉しそうな一子。
<Ichiko is trying to regain her lost youth… with her husband.(一子は再び青春を取り戻そうとしています。ご主人と一緒に。)>
「大月」で回転焼きが焼かれている。酒屋の森岡(おいでやす小田)が横のベンチに座っている。
森岡「花菜ちゃんもすっかり大月の味 受け継いだなぁ。」
花菜は笑顔で慣れた手付きで焼いている。
ひなた<Momotaro and Kana moved to Kyoto and took over “Otsuki”.(桃太郎と花菜は京都へ移り『大月』を継ぎました。)There, Momotaro began managing the baseball club at his alma mater.(桃太郎は母校の野球部の監督にもなりました。)Their son , Ken, also loves baseball.(息子の剣も野球が大好きです。)>
野球の練習着を来た桃太郎と、息子の剣が「大月」に帰宅する様子。
ジョージ(ハリー杉山)からの写真と手紙を見ている。
ひなた<George, who was into Japanese culture and baseball, moved to Kyoto and began coaching Momotaro’s team.(日本文化と野球に夢中なジョージは京都に移住し野球部のコーチになりました。)Ten years later, Momotaro finally took Ken and Curious George, in their Kijima uniforms, to their first National Beseball Championship at Koshien.(10年後 桃太郎は剣とジョージを連れ 雉真製のユニフォームを着てついに甲子園に行きました。)>
ひなたのナレーションが途中からラジオから聞こえる。
ラジオのひなた「Well, that’s all for today, Bye!(それでは今日はこのへんで。)」
テーブルに置かれた「Hinata’s Sunny Side English 2025.3」のテキストのアップ。
オープニングテーマ。100年分の回想が流れる。
2025年。映画村を歩くひなた(川栄李奈)。ウィリアム(城田優)を見つけ、声をかける。その日の朝の放送が今年最後だったが、来年も番組が続くと聞いてホッとしているとひなた。
ウィリアム「That’s natural. (当然のことです。)The text you wrote is brilliant. (あなたの作成したテキストはすばらしい。)」
謙遜するひなたに「It’s true.(本当です)」とウィリアム。
ウィリアム「A family story that spans one hundred years.(100年の家族の物語。)How’s your mother now? (その後 お母さんはどうされているのですか?)」
ひなた「She seems very happy.(とても幸せそうです。)」
[Dippermouth Blues]のカウンターに並んで座る年老いたジョー(オダギリジョー)とるい(深津絵里)。
ホットドッグをこぼし、「もーっ」とジョーの胸元を拭くるい。
ウィリアム「Oh, what about your grandma? (おばあさんは?)」
ひなた「My grandma just turned one hundred years old rast week.(おばあちゃんは先週100歳になりました。)」
ウィリアム「Oh, that’s amazing.(素晴らしいですね。)」
ひなた「What brought you here today?(今日はどうしてここへ)」
ウィリアム「I just stopped by. I stayed in Kyoto for several weeks when I was a boy.(少し寄ってみたんです。子供の頃 何週間か京都に滞在していたので。)」
ひなた「Oh, did you?(そうなんですか。)」
ウィリアム「Yeah, with my uncle it’s very nostalgic being here.(ええ。叔父と一緒に。とても懐かしい。)」
歩き始めるウィリアム。すると物が落ちた金属音にひなたが気づく。
ひなた「Mr. Lawrence. You dropped something.(ローレンス先生。何か落としましたよ。)」
ウィリアム「Oh, Thank you.(あぁありがとう。)」
ウィリアムの落とし物を拾い上げ、じっと見るひなた。手裏剣型のキーホルダだった。
幼いひなたが映画村で出会ったビリーの落とした手裏剣型のキーホルダーを「落ちましたよ」と教える回想。
ウィリアムはひなたから受け取り、見せながら「It’s a treasure from my childhood.(子供の頃からの宝物です。)」
ひなた「Mr. Lawrence. You…」
ウィリアム「You can call me Billy, if you want.(ビリーでいいですよ。)」
笑うひなた「Billy. Why don’t you come over to my prace? (うちへ寄っていきませんか?)Let’s enjoi kaiten-yaki together.(一緒に回転焼きを食べましょう。)」
ウィリアム「Why not.(いいですね。)」
歩き始めるひなた。
ウィリアム「May I call you Hinata?(私もひなたと呼んでいいですか。)」
ひなた「Of course!(もちろんです!)」
ウィリアム「Okay.」
一緒に歩き始めるひなたとウィリアム。
<And, this is the very end of a family story that spans one hundred years.(100年の物語はこれでおしまい。)>
「カムカムエブリバディ」今日の感想
終わった…。終わってしまった…。
もう、何も言うことがないくらい最後に全部みせてくれて。
それでいてひなたとビリーの関係はこれから始まる予感?って感じで終わっているのがまたなんだか希望を感じる。
昨夜見たネット記事で、最終回では意外なカップルが結婚!?ってあったから、とりあえず結婚が決まってたのは榊原と一恵くらいだからなー、なんて思ってたら桃太郎&花菜、モモケン&すみれが結婚! それとずっと出てこないなと気になっていた一子さんのご主人がこわもての田中!!
オープニングのテロップでは「夫の田中」ってなってたから別の田中なのかな?笑
最終回直前の生放送での考察番組(?)で、なだぎさんが、桃太郎と犬(ホットドッグ)、鳥(雉真)、きび団子(黍之丞)は分かったけど猿がいない、もしかしたら五十嵐がひなたとは結ばれず「去る」がそういうこと?って言ってたけど。なるほど、わかりました。考察番組の中で、最終回に分かりづらいけど出てきます、って言うからどこだろーと思ったらCurious George!桃太郎が甲子園に行ったくだりで急にCurious(奇妙な)と紹介。 ジョージはお猿のジョージだったんだ。
終盤での新キャラ登場、しかもひなたの初恋のビリーかと思いきやビリーじゃないし…と思ったら、ウィリアム→ビリーってニックネームで呼ばれることがある名前なんですね!
だけど風間くん演じた片桐さん、すみれさんの元ダンナさんの凛太朗さんあたりのその後もちょっと気になったりして。
でもでも、十分なほどたっぷりとみんなの「のちに」(by華丸さん)を見せてくれたので大満足な最終回でした。
まだしばらくぼーっとカムカムの面々に思いを馳せてしまいそうです。
こんな状態で新しい朝ドラに気持ちが入っていけるのだろうか?
と、毎回最終回を見ると思うんだけど、ちゃんと新しいドラマに入っていけるのが不思議です。
来週からの「ちむどんどん」を楽しみにしつつ、昨日から見直し始めた「カムカム」の録画を楽しんで過ごしていきたいと思います。
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