朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月7日第111話 あらすじ・感想
2024年。
「テーマ音楽です よろしくお願いします。 大月ひなた」と書かれた付箋の貼られたCDが映る。
ラジオブースの中で緊張するひなた(川栄李奈)。
そんな様子に向かいに座っているウィリアム(城田優)は緊張しないで、手伝うからと声を掛けている。笑顔になりありがとうと答えるひなた。
ピアノで演奏されている音楽が流れ、ラジオ番組の収録が始まる。
ひなた「Hello, everybody. Welcome to “Hinata’s sunny side English”.(みなさんこんにちは。ひなたのサニーサイドイングリッシュへようこそ。)I’m Otsuki Hinata and here with me is…(講師の大月ひなたです。そして…)。」
ウィリアム「William Lawrence.」
ひなた「それでは早速今日のレッスンを始めましょう。」
ウィリアム「A long time ago….」
戦後の焼け野原を幼いるいを背負い歩く安子。ひなたが歌う「Come Come Everybody.」が聞こえる。
2003年。アニー(森山良子)を背負い、商店街を歩きながら「Come Come Everybody.」を歌っているひなた。
背中のアニーに向かってひなた「おばちゃん。もう逃さへんで。」
頷くアニー「下ろして。」
アニーの言葉を気にせず、アニーを背負ったままずんずん歩くひなた。
ひなた「Grandma.(おばあちゃん。)Choose the path with least regrets.(後悔のない道を選んでよ。)Choose the sunny side of the street.(日向の道を歩いてよ。)」
偕行社。客席の拍手が聞こえる。舞台袖にスタンバイするるい(深津絵里)。
ステージ上のトミー(早乙女太一)「えー ほなここでもうひとりのメンバーを紹介します。ジョーの糟糠の妻 るい・サッチモ・大月!」
拍手が起こり、ステージに出ていくるい。前髪を上げ、額の傷が見えている。
会場で見ている一子「何ちゅうネーミングや。」笑っている。
トミーにマイクを渡されるるい。会場のテーブルについている健一(世良公則)、勇(村上虹郎)、木暮(近藤芳正)、和子(濱田マリ)、桃太郎(青木柚)も拍手し盛り上がっている。
るいがステージ上で頭を下げている。トミーは舞台から司会席にいる健一に目で何か合図を送っている。機械のボタンを押す健一。
スピーカーから[ On The Sunny Side Of The Street ]のトランペット演奏が流れ始める。音を聞き、何か気づくジョー。るいも驚いた顔でトミーを見る。
木暮「ジョーの音や。」
その言葉に一斉に木暮を見る客席の桃太郎たち。
一子もトランペットの音色に耳を澄ませている。
るい「これ…。」
トミー「ササプロで録った音源 奈々に探してもろた。」
トランペットの音に合わせ、ピアノを弾き始めるジョー。
るいが穏やかな表情で音に合わせて体を揺らし始める。
アニーを背負ったまま偕行社にたどり着いたひなた。
ステージではトミーがジョーの音源に合わせてトランペットを吹き始める。
昔、コンテストの決勝でジョーとトミーが2人でセッションしている回想。
木暮がステージを見ながら泣き始める。
るいが歌い始める。落ち着い歌声で気持ちよさそうに歌っていると、会場のドアが開きアニーを背負った日向が入ってくる。
気づいたるいの表情が変わり、歌わなくなる。るいの異変に気づくジョー。
会場の和子たちも気づき、みんな入り口の方に目をやる。
再び歌い始めるるい。さっきまでの軽やかな歌声とは違い、泣くのをこらえて張り上げるような声。
ステージ上のるいを見るアニー。ひなたも泣きながら見守っている。
歌い終え、マイクをピアノの上に置くるい。ステージから降りてアニーに歩み寄る。抱き合う2人。
勇や和子たちが微笑みながら2人を見ている。
体を離し、見つめ合うるいとアニー。
るい「お母さん。I love you.」
抱き合う2人。
幼いるいと安子。雉真の家の門を開く笑顔のるい。泣きながら、笑顔で見つめる若い安子。抱き合っている。
「お母さん」「るい」と呼びかけ合いながら泣いて抱き合うるいとアニー。
笑顔で泣きながら見ているひなた。
コンサート後の会場。スタッフたちが片付けている。椅子に座るアニーの足を手当するるい。ひなたが見ている。
痛がるアニーに「動かんといてぇ。何もう情けない声出して。」とるい。
アニー「そねぇなこと言うても痛えもんは痛えんじゃあ。」
そこにやってきたジョーと桃太郎を、父と弟だとアニーに紹介するひなた。
「錠一郎です。」と自己紹介するジョーを嬉しそうにるいの旦那さん?とるいに聞くアニー。
ジョー「あの… お義母さん。るいを産んでくださってありがとうございます。」
泣き始めるアニーを見て「あ~ 泣き止んだとこやのに。泣かせるようなこと言わんとき。」
ジョー「いや… いつか言いたいなと思てたんや。」
続けてアニーに自己紹介する桃太郎。桃太郎は雉真繊維の野球部にいると話しアニーは頷いている。
勇と健一は、また近いうちにゆっくりと伝え先に帰ったという。
ステージを見つめるジョー「いっつも特別になるなぁ。このステージのクリスマスライブは。 僕 ここで出会ったんです。[ On The Sunny Side Of The Street ]に。」
アニー「昭和23年のクリスマスですか? 定一さんが『サニーサイド』を歌うた。」
ジョー「そうです。」
定一が歌う姿と、それを見つめている安子の回想。
アニー「あの日 錠一郎さんもここに…。」
幼いジョーが空き瓶でラッパを吹く真似をする回想。
感慨深げに泣きながらステージを見るアニー。
<アニー・ヒラカワ 本名 安子・ローズウッドはその日 るい そして るいの築いた家族と夜遅くまで語り合いました。安子とるいの間にあった誤解もわだかまりもクリスマスの夜空にとけてゆきました。>
稔との想い出の神社。大きな鳥居の前で並んで頭を下げるアニーと勇。
<年が明け『サムライ・ベースボール』が大ヒットとなった頃 安子は再び日本に戻ってきました。>
拝殿に向かって歩く勇とアニー。
勇「せえでどねんしとったんなら アメリカ行ってから。何であんころ屋のあんこが ハリウッドのアニー・ヒラカワになったんじゃ?」
アニー「ボビーは… ボビーいうなぁロバートのことじゃけど… アメリカに行くいうて決めたあの日からずっと支えてくりょうった。」
若き日の安子。アメリカの家でお茶をいれている。
アニー「シアトルでの暮らしは大変なことももちろんあったけどボビーのご家族は異邦人の私を温こう受け入れてくれた。本当に木漏れ日みてえな人じゃった。」
ロッキングチェアに座り、本を読むロバート。安子を見て微笑んでいる。安子もロバートに微笑み返している。
勇「アニー・ヒラカワいう名前は?」
アニー「名字は平川先生にあやかって。名前は…。」
勇「あんこ?」
アニー「アッハハッ。そうじゃ。あんこのアニーじゃ。」
笑い合う2人。
安子と勇が幼い頃、「たちばな」の店に仲間を引き連れて「おごりじゃ!」と入ってくる勇。安子を「あんこ」と呼んでからかっている。
神社の拝殿に着いた2人。
アニー「『サムライ・ベースボール』はもう見てくれたん?」
勇「あたりめえじゃ。封切り日の朝一番に見たで。」
喜ぶアニー。
勇「アメリカでも日本でも大ヒット御礼じゃ。おめえもうれしかろう。」
アニー「勇ちゃん。私が一番嬉しいなぁなぁ。この映画で稔さんの夢がかのうたことじゃ。」
神社の拝殿前に並ぶ稔(松村北斗)と安子。
稔「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける。自由に演奏できる。僕らの子供にゃあ… そんな世界を生きて欲しい。ひなたの道を歩いてほしい。」
安子「はい。」
手を合わせる勇とアニー。
安子と稔の声「聞こえる? あの楽しげな音。あれは幸せな君の足音。ひなたの道を歩けばきっと人生は輝くよ。」
[ TO BE CONTINUED ]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
ホントにすごいなー。朝ドラあるあるの、最終週に懐かしい顔が出てくるってのが何の違和感もなく、見事に全員集合させちゃってる。そこでるいと安子の再会って上手すぎる…。その上、昔ジョーが録音した音源も無駄にせず笑、るいの願いジョーのトランペットに合わせて歌えることになるなんて。
お見事過ぎる…。
お見事と言えば、るいの歌声も。そりゃあ第一線のプロの世界で活躍しているトミーがステージにあげちゃうわけだ。なんとも言えない雰囲気があって本当に素敵でした。
でも「糟糠の妻」の「るい・サッチモ・大月」って古臭さもまたなんとも味がある。
そりゃあ時空を超えたトミーとジョーの再共演に木暮さんだけじゃなくてわたしも泣いちゃう。
良かった…。良かったよ、「I hate you.」を「I love you.」に塗り替えられて。
2人のわだかまりがクリスマスの夜に溶けて良かった…。
稔さんの夢がかなったと喜ぶ安子。ロバートのこともきっととても大切に想い合っていただろうけど(勇ちゃんとの会話からすると、もうすでに亡くなってしまった?)、稔と語り合った輝かしい未来を大事にしてきたってのも伝わってきてじんわりきた。
話しだしたらキリがないほど色々なことが詰まっていた今日。
明日、本当に終わっちゃうの?最後どうなるの?気になりながら明日を待ちます。
…あ!城田優さんはビリーじゃなかったの?ビリーは出てくるの? 絶対スピンオフ希望!!
ではまた明日。
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
[ On The Sunny Side Of The Street ]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
-
前の記事
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月6日第110話 あらすじ・感想 2022.04.06
-
次の記事
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月8日第112話 あらすじ・感想 2022.04.08