朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月5日第109話 あらすじ・感想

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」4月5日第109話 あらすじ・感想

「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ

2022年。京都のひなたの部屋。パソコンとタブレットを前に、外国人女性とオンラインでキャスティングの打ち合わせをするひなた(川栄李奈)。

パソコン画面には「One of the Movie Remakes “KIBINOJO” The Seven Changes of sorcery-Duel in a Hidden Village」と書かれた書類が出ている。

いい日本人俳優が必要だと言われ、明日何人か会いますからと答えるひなたに、あなたが言うならと信頼している様子。

打ち合わせが終わったところにNHKのOGAWA MIKIからメールが届く。

会議室で向かい合い名刺を交換するひなたと小川未来(紺野まひる)。

日本にいて良かったという小川に「先日2年ぶりに帰ってきたところです。」とひなた。

1冊の雑誌を広げ、ひなたに向ける小川「こちらの記事 拝読しました。」

誌面には大きなひなたの写真に「キャスティングディレクター 大月ひなたさん ”日本のアクターと海外映画の架け橋に”」と書かれている。

ひなたの記事の隣のページには、「アクション監督 ブン・イガラシさん ”時代劇の技で世界のアクションに挑む”」と五十嵐(本郷奏多)の記事。

小川「でも驚きました。英語はラジオ講座で身につけたとか。」

ひなた「はい。40過ぎてから留学しましたけどそれまではラジオ講座を欠かさずに聴いていました。」

小川も、父親にしょっちゅう「英語ならラジオで勉強すればいいのに」と言われたと話し、家族で「カムカム英語」をどこかの子連れのお母さんと一緒に聴いていたそうだと話し、ひなたも関心を示す。

小川「それで 大月さん。私達はいま2024年度に新しい英語講座を開設したいと思っています。大月さん。講師になっていただけませんか?」

驚くひなた。

小川「大月ひなたさんが講師の新しいラジオ英会話番組を作りたいんです。」

その言葉に何かを考えている様子のひなた。

2003年 岡山「クリスマスジャズフェスティバル」が行われる偕行社。

<岡山でのクリスマスライブの日 ラジオから聴こえてきたのはアニー・ヒラカワの声でした。>

控室で磯村吟(浜村淳)のアニー・ヒラカワ(森山良子)へのインタビューを聴いているひなた。

磯村はアニーを、モモケン(尾上菊之助)はもちろん、伴虚無蔵(松重豊)を「サムライ・ベースボール」に推したこと、そして日本映画をたくさん観ていることを紹介している。

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

ラジオを真剣に聴くひなたの背後で、トミー(早乙女太一)と打ち合わせをしながらひなたの様子を見ているジョー(オダギリジョー)とるい(深津絵里)。

磯村「さて ここからはですね アニーさんご自身についてお話をしていただけますでしょうか? アニーさんは1925年シアトルに生まれた日系のアメリカ人なんですね?」

アニー「That’s right.」

磯村「シアトルのワシントン州立大学で演劇を専攻してはったそうですね。」

アニー「Yes. That was a long time ago though. (はい。遠い昔の話しですけど。)」

磯村「そのころから 映画お好きやったんですか?」

アニー「Well, watching movies is a national pastime in the U.S. (映画はアメリカではずっと国民的娯楽です。)」

磯村とアニーのトークをガラス越しに見守るジョージ(ハリー杉山)。

磯村「初めて観た映画 覚えていらっしゃいますか?」

アニー「I’m not sure… Maybe “Gone with the Wind”? (『風と共に去りぬ』だったかしら。)の」

磯村「1939年公開の言わずと知れた名作です これは。この年はまた名作ぞろいでしてね…。 そして日本ではね 初代モモケンの『黍之丞』シリーズ第二作『棗黍之丞 仁義剣』が公開されてんですよ。」

ラジオの前でひなた「へぇ〜 そうなんや。」

磯村「アニーさん ご覧になりましたか? この映画。」

少しうなだれた様子のアニー、磯村の質問に答えない。

ブースの外から心配そうに見ているジョージ。

磯村が「アニーさん」と声をかけるが答えない。

ラジオを聴いているひなたも心配し始める。

磯村が強い調子で言う「アニーさん!」という声に、それまで聴くとはなしにいたるいとジョーもラジオに注目する。

困った磯村が、ここで一曲と流れを変えようとする。

アニー「見ました。」

ひなた「えっ?」

アニー「1939年 昭和14年に私は『棗 黍之丞 仁義剣』を見ました。」

ひなた「アニーさん何で日本語?」

アニー「後に夫になる人と。」

磯村「あの… え… アニーさんのご主人といいますと 戦後 シアトルの大学で教鞭をとられていた…。」

アニー「大阪の映画館でした。」

磯村「大阪…。日本の大阪ですか?」

アニー「もう二度と会わない覚悟で彼に会いに行きました。」

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

ラジオから聞こえる話しに聞き入るるい。

アニー「やがて私達は結婚しました。ひとつきもたたないうちに彼は出征しました。娘を授かったことも知らずに。彼は帰ってきませんでした。遠い海に行ったきり 戻りませんでした。」

聞き入るるい。

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

アニー「私は娘を連れて家を出ました。貧しくて苦労もしましたけれど幸せでした。あの日… 娘の顔に傷をつけてしまうまでは。」

ずっとラジオを見つめているるい。ジョーもアニーの言葉に気づき、るいに向く。少しずつ呼吸が早くなり、涙ぐむるい。

アニー「私は娘を連れて夫の実家に戻りました。でも歯車は狂ったきり 止まりませんでした。家業だったお菓子屋を再建したい。義父の財力に頼らず娘の傷を治してやりたい。若かった私は自分の気持ちばかりで大切なことを見失っていました。幼い娘の胸の内を本当には分かっていませんでした。るい。」

目を少し大きく開き確信した様子のるい。ジョーも目を大きくしてるいを見ている。大きく息をして動揺しているるい。

アニー「るい…。 お母さん あれから何べんも考えたんよ。何でこねえなことになってしもうたんじゃろうって。私ゃあ ただ るいと2人 当たりめえの暮らしがしたかっただけじゃのに…。」

落ち着かない様子のるい。

あの雨の日の安子とロバートを見た時、るいが額の傷を安子に見せて拒絶したシーンの回想。

アニー「じゃけど私ゃあ もう向き合うことができなんだ。ただ消えてしまいてえと思うた。るいの前から消えることがるいにしてやれるたった1つのわび方で そして 祈り方じゃあ そねえ思うた。 るい…。」

立ち上がりラジオに歩み寄るるい。

アニー「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅう…。」

ラジオを見つめ、涙を流するい。

アニー「るい…。」

思いがけない告白に、困ったような様子でコーナーを閉める磯村。

ひなたも突然のことに動揺し思いつめたような顔をしている。

るい「お母さん…。お母さん…。お母さん。」

落ち着かず、部屋の中を歩き始めるるい。

ジョーがるいに寄り添う。

桃太郎「お母ちゃんの お母さんなん?」

ひなた「アニーさんが… おばあちゃん?」

桃太郎「お姉ちゃん! アニーさんがいつまで日本にいてるか聞いてる?」

動揺しているためかとっさに答えられないひなた。

桃太郎「とにかく引き止めよ!」

急いで会社に電話してスケジュールを聞くと言うひなたに「それより今の放送局に電話したほうがええ。」とトミー。

確か携帯に番号が入っているとひなたが電話をしようとしているのを「私が」とるい。

桃太郎「お母ちゃん アニー・ヒラカワさんと面識があるんはお姉ちゃんや。一番話しが早い。」

るい「いや けど…。」

ジョー「ここはひなたに任せよう。僕らは予定通り『サニーサイド』を演奏するんや。お母さんに届くように。」

どこからか「Silent night」の綺麗な歌声が聴こえている。

携帯電話でラジオ局に連絡を取るひなた。早口でまくしたてるように番組担当につないでもらえるか伝えている。

偕行社から走って飛び出す桃太郎とひなた。ひなたは携帯電話で榊原(平埜生成)に連絡し、アニーのスケジュールを調べてこの先向かう場所を教えて欲しいとお願いしている。

走る桃太郎とひなた。

桃太郎「お姉ちゃん。とにかく岡山駅まで行き。」

停車しているタクシーにひなたを載せ「岡山駅までお願いします。」と桃太郎。

控室の中を落ち着かないように歩いているるい。

タクシー車内のひなたに、榊原からアニーは今日13時40分の関空発のフライトで帰国してしまうと連絡が入る。

ひなたは榊原に、ジョージの携帯番号を調べて欲しいと再びお願いする。

ひなた「運転手さん。こっから関空行こう思たらどないすんのが一番早いですか?」

運転手「そりゃあ 新幹線で新大阪まで行って そっからタクシーに乗るか…。」

ひなた「どれくらい時間かかりますか?」

運転手「さぁなぁ 2〜3時間はかかるんじゃねぇかなぁ。」

腕時計を見るひなた「はぁ… ギリギリやなぁ。」

空港。エスカレーターで移動しているアニーとジョージ。

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

[ TO BE CONTINUED ]

 

 

「カムカムエブリバディ」今日の感想

えーーーーーっ!!!

アニーさんが安子だった!!!!

違うと思ってたのに… いや、良いんだけど。るいとの再会の時間が、日本にいまちょうどいる分早まる可能性があるから。

確かに、昨日の放送でラジオを聴くひなたの後ろにいるるいとジョーをやたら映すなぁとは思ってたんだけど。

だけど…え? 今日ほど朝ドラの15分をたった一瞬だと思った日はないね。

せめて今日くらいは1時間拡大版にしても良かったんじゃないの?

朝イチがつぶれても、華大さんはきっと嫌な顔しないよ。

それにしても、ラジオでアニーの声だけで激白、るいの表情を伝えるって演出…すごいな。

森山良子さん、いままでの比較的華やかな表情のアニーの演技は、ほんとに本業が歌手の方?ってくらい違和感のない演技だったけど、あの激白を姿や表情で伝えるのはすっごく難しいと思う。

そこを省いて声だけにして、深津さんの表情や呼吸で緊迫感を伝えるって…。

よりドラマに集中することができました。

いやー、やられました。号泣。ひとまず見つかって良かった!!

そして物語の冒頭の件に戻りますが。

昨日と同じく2022年のひなたからのスタート。NHKでの打ち合わせの相手はなんと安子が昔るいを背負いながら「カムカム英語」のラジオを聴きにお邪魔していた大阪のおうちの子の娘だった!

そんな都合よく…とも思うけど(アニーとの引合せも含め)、でも深く話さないとわからない、気づかない繋がりってやっぱりあるよね、とも思う。

つまり私自身も知らずのうちに先祖同士に縁のあった人と何か繋がっているかもしれない。そんなことを思うきっかけになった100年のファミリーストーリーなかなか深い。

榊原さん、なんで急にアニーに連絡取りたいのか気になるだろうけど、とりあえず急いでジョージとつないで!!

明日、アニーがるいの[ On The Sunny Side Of The Street ]をどうか聴くことができますように…!!

 

 

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