朝ドラ「カムカムエヴリバディ」3月31日第106話 あらすじ・感想
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
映画村の顔ハメを楽しむ外国人観光客。
通りがかったひなた(川栄李奈)が「May I help you?」と声を掛け、よくよく見ると「サムライ・ベースボール」主演のマット・ロリンズだった。
<ハリウッド映画『サムライ・ベースボール』の製作と主な配役が発表されました。>
マットを道場に案内すると、モモケン(尾上菊之助)が木刀で素振りをしている。
ひなたがマットをモモケンに紹介し、お互いの言葉を通訳する。
<マット演じる主人公に大きな影響を与える侍という大役にはモモケンこと二代目桃山剣之介に白羽の矢が立ちました。>
モモケンが木刀をマットに渡すと「There’s something you can see only in the darkness.(暗闇でしか見えぬものがある。)There’re some songs you can listen to only in the darkness.(暗闇でしか聴こえぬ歌がある。)Kibinojo is here!(黍之丞 見参)」と、黍之丞を真似しモモケンが微笑む。
モモケンもマットも、お互いに共演が決まってから黍之丞シリーズ、主演映画を全部見ているという。
マットから木刀を返され、黍之丞の最後の決めポーズをするモモケン。お互いにほほえみ合う。
休憩所の壁に、手作りの「サムライ・ベースボール」出演情報が貼り出されている。
<斬られ役一筋の虚無蔵の抜擢も話題になりました。すみれも小さいながら役を掴みました。いくつかのシーンは条映で撮影されることも決まっています。>
大荷物を抱えてやってきた榊原(平埜生成)「さっきハリウッドの担当者から連絡があってな。コスチュームの一部をこっちで作ってほしいらしいんや。」
足袋は向こうで作ろうとしたが技術が必要で駄目だったそうだ。
榊原「春に来はったときにいくつか持ち帰らはったけどとりわけ雉真繊維の足袋がええ言うたはる。うちの衣装さんらも気に入ってあれ以来雉真にシフトしはったんやて。大月さんは親戚やし先に伝えとこ思て。」
喜ぶひなた、大叔父に自分から連絡すると言う。
真っ白い足袋のこはぜを止める足元のアップ。
<『サムライ・ベースボール』はSF時代劇です。マット・ロリンズ演じる主人公は現代を生きるアメリカ人ですが ある日 幕末の日本の弱小藩にタイムスリップしてしまいます。その藩主を演じるのが剣之介。>
袴の懐に刀を挿し、歩いていくモモケン。
道場にセットされた会見場に入っていくモモケンと虚無蔵(松重豊)。
榊原が入場の太鼓を叩いている。
<そして その藩主が最も信頼している無口な家老が虚無蔵です。>
金屏風の前に並び、お辞儀するモモケンと虚無蔵。
シャッター音が鳴り響く。
記者会見を始めるという司会の声。
モモケンは小声で「虚無さん。まぶしいでしょう。暗闇にいたんじゃあ見えないものもあるんですよ。」
その言葉に、前にいる記者たちを見据える虚無蔵。
横でひなたが感慨深げに見守っていると、ものすごい泣き声。
轟監督が虚無蔵の姿を見て号泣している。その姿にもらい泣く畑野。
轟「良かった。」
うなづく畑野。
「サムライ・ベースボール」のシーンが流れる。
<剣之介演じる藩主は藩政がうまくいかず悩んでいます。タイムスリップしてきた主人公は侍たちとなんとかコミュニケーションを図ろうと野球を教えます。主人公は野球を教えることで侍たちと交流を深めていきます。藩主は野球を通して藩の侍たちを統率することを考え また主人公も藩主を通し武士道を学びます。しかしやがて尊皇攘夷の嵐が吹き荒れクライマックスはこれぞハリウッドという大合戦シーンが撮影されます。>
映画村の町並みで、キャッチボールをする虚無蔵とマット。
撮影を見ているひなたと榊原。
ひなた「そういうたら今回来てはりませんねぇ。アニー・ヒラカワさん。」
榊原「あぁ…。キャストも撮影も ほとんどはニュージーランドやからそっちに行ってはるんやろ。」
ひなた「そうか…。」
帰宅するひなた。茶の間に勇(目黒祐樹)がやってきていて喜ぶひなた。
商工会の集まりが大阪であり、せっかくだから寄ったという。
桃太郎は元気にしていて「わしに似て名サードじゃ。」と勇。
勇は新聞で、条映でハリウッドの映画が作られると読んだとひなたに言う。
ひなたは、条映は協力するだけで作るのはハリウッドだと説明するが、勇は何にしても嬉しいニュースだと喜ぶ。
ひなたは、映画のことでもう一つビッグニュースがあると、雉真の足袋が採用された話をする。
すすり泣く勇「そうか…雉真の足袋が…。そうかそうか。ようよう打順が回ってきたのう。雉真繊維は小せえ足袋屋から父さんが一代で築き上げたんじゃ。」
病床の千吉(段田安則)「足袋ゃあ作り続けてくれ。」
勇(村上虹郎)「もちろんじゃ。足袋ゃあ雉真の1番バッターじゃからのう。」
勇「雉真の足袋が…こねぇな形でひ孫の仕事の役に立つたぁ。父さんも草葉の陰でどねぇに喜んどるじゃろう…。作り続けてよかった。守り続けて良かった。わしゃあ今 心からそねん思う。」
泣く勇を、微笑んで見ているひなたとるい(深津絵里)。
岡山 [Dippermouth Blues] 演奏を終えたトミー(早乙女太一)とジョー(オダギリジョー)。
客たちが2人にサインをもらっている。
慎一(前野朋哉)が、こんな小さな喫茶店でトミーとジョーが演奏してくれるなんて夢見たいだと興奮して喜んでいる。
るい「どこでも気分が乗ったら演奏しはるんや。」
慎一「ツアー帰りに寄ってもらってセッションなんて感激です。」
健一(世良公則)は目を閉じ、演奏の余韻を楽しんでいる。
健一は、トミーとジョーに「クリスマスフェスチバル」に出てもらえないかと提案するが、慎一はそんな無理なお願いをしちゃあ駄目だと止めるが、「何でなら」と健一は納得しない。
慎一によると、地元のイベントで、「偕行社」という昔 陸軍将校の社交場があった場所で行われるという。
それを聞いたるいはジョーと顔を見合わせる。
ジョー「僕がジャズに出会った場所や。定一さんが酔っ払って『サニーサイド』歌ったステージ。あれもクリスマスやった。」
進駐軍のクリスマスパーティで定一がステージで歌い、幼いジョーがビールをラッパに見立てて含まねをしている回想。
ジョー「トミー。」
トミー「はいはい。みなまで言うな。ええよ。出るよ。」
驚き喜ぶ慎一。健一も頷いて喜んでいる。
ジョー「僕も演奏してみたい。あのステージで。」
笑顔ではあるものの、少し浮かない感じのるい。
「大月」のシャッターを閉めるひなた。店じまいをしていると帰ってきたるい、ジョー、トミー。
トミーにおかえりなさいというひなたに「おぉサニーちゃん。」
ひなた「サニーちゃん?」
ジョー「ミュージシャンは変な符丁で呼びたがるもんなんや。」
トミー「符丁て言うな。しかも変て言うな。」
茶の間に上がったジョー、ひなたにお茶入れてと呼ぶ。
店内に2人になったトミーとるい。
トミー「サッチモちゃん。気ぃ進まへんか?偕行社のステージ。何やそんな顔してたから。」
るい「あ…。そやないんです。嬉しいです。」
トミー「ほな何で?」
るい「トミーさん。こんなこと言うのぜいたくなんは分かってるんですけど…。トランペットを吹かせてあげたかった。その特別な会場にジョーさんのトランペットが響き渡るのを…聴いてみたかった。 すいません。言うても詮無いことを。」
トミー「いや。」
茶の間から、お茶が入ったとるいとトミーを呼ぶジョー。
帰っていくトミー。何か考えている。
[ TO BE CONTINUED ]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
勇ちゃん…一番バッターに打順が回ってきて本当に良かったね!!
足袋の需要が落ち込んで来てる中で生産を続けるって本当に大変なことなのに…。
そしてもうひとり、打順が回ってきた虚無蔵さん。
西洋映画に興味なしと頑なで自ら打順を放棄していたけど、周りの熱意で仕方なくバッターボックスに立ったらまわりみんなが大喜びしてくれて…。
暗闇でずっと鍛錬してきた虚無蔵さんが光を浴びて喜ぶ面々。素敵すぎるやん。
本当に良かった!
暗闇にいたと言えばジョーさんも、トミーと一緒にセッションしてて…。演奏シーン見たかったわ。
そして想い出の地で演奏できることになるって、なんというめぐり合わせ。
だけどるいちゃんの、どうせならトランペットでって気持ちもわかるわぁ〜。
だけどそれを聞いたトミーの考える姿、素敵だったわ…。じゃなくて!(いや、ほんとに素敵でしたけど。)
何か企ててるかな?
それにしても、健一さんの「クリスマス・フェスチバル」って可愛かった!
明日は気づけば金曜日。
予告で出てきた山場とも言えそうなシーンはまだ出てきてないから最終週に向かって、大きな変化が起きるかな?
そわそわしながら待ちます!
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