朝ドラ「カムカムエヴリバディ」3月7日第88話　あらすじ・感想

「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ

「文ちゃんと暮らしたい」と、お化け屋敷のギャラを受け取りに来た五十嵐（本郷奏多）に告げるひなた（川栄李奈）。

五十嵐「今はまだ結婚できない。 大部屋のままじゃ駄目なんだ。」

ひなた「じゃああれは何やったん？」

地蔵盆でのプロポーズシーンの回想。

ひなた「お金がなくても 仕事がなくても 私を幸せにする。そやからついてきてほしいて。 私 平気やで。お金なんかなくても 仕事なんかなくても 文ちゃんといられたら それだけで…。」

五十嵐「ひなた。 わかってほしい。 俺は侍でいたいんだ。」

その言葉を神妙な顔で聞くひなた。

夏。そうめんをすするひなたとジョー（オダギリジョー）。

テレビの調子が悪く映らないので叩いて直そうとしている桃太郎（青木柚）。

なかなか直らないが、るい（深津絵里）が一発叩くとテレビが映るようになる。しかしそれも一瞬で、すぐにまた映らなくなる。

テレビを直す吉之丞（徳永ゆうき）。

テレビは映るようになり、桃太郎はすぐに高校野球に夢中になる。

修理を終えた吉之丞にスイカや回転焼きを勧めるジョーとるい。

吉之丞「すんません。呼ばれます。」と一緒にちゃぶ台を囲む。

「てっきりケチエモンが来ると思ったわ」と言うひなたに「お父ちゃんぎっくり腰でな。」と吉之丞。

吉之丞「昔 ええ年してチャンバラして腰痛めてから癖になってしもてるて おばあちゃんに笑われてたわ。」

顔を見合わせるジョーとるい。

るい「吉之丞くん。これお父さんにお見舞い 持ってってね。」

山盛りの回転焼きに、多すぎると言う吉之丞に「ええから。」と頭を下げながら差し出するい。ジョーも横で頷いている。

そこに小夜子（新川優愛）が、あんこを買いにやってくる。上がるように勧められ、茶の間に入る小夜子。しかし桃太郎は甲子園の中継に夢中で気づかない。

小夜子は吉之丞に気づき、話し始める。

野球に熱中する桃太郎「うそやろ！？ ツーアウト三塁やで！？ ９回表やで！？ 敬遠はないやろ！」

興奮する桃太郎に声を掛ける小夜子「桃ちゃん どないしたん？」

桃太郎「どないもこないも…うわっ！小夜ちゃん！！」

小夜子が来たことにようやく気づいた桃太郎、飛び上がって驚き「いつのまに！？」

ひなた「今頃 何言うてんの桃。」

小夜子「甲子園 どないかしたん？」

桃太郎「松井がずっと敬遠されてるんや。５打席連続やで。」

ひなた「何でそんなことするん？」

桃太郎「打たれたら困るからに決まってるやろ。」

ジョー「松井くんて高３やろ？」

るい「かわいそうやねぇ。最後の夏やのに。」

小夜子「けど 明徳の子かて かわいそうやわ。最後の夏にこんな…。」

吉之丞「ピッチャーかて 勝負したいよなぁ。」

テレビの実況「胸のうちはいかに…。」

そんな会話を神妙な面持ちで聞くひなた。

テレビ画面にあかね通り商店街で野球のユニフォームを着てキャッチャーと審判の前にバットを構えて立つひなた。

ひなた「私 一秒でも長く 文ちゃんと一緒にいたい！」

ユニフォームを着て球を投げる五十嵐。

球は高めでキャッチャーが立ち上がってキャッチする。

審判「ボール。」

ひなた「文ちゃんと暮らしたい！」

次々に球が投げられるがボールの連続。

ひなたはバットも振らず球を見送り続ける。

審判「ボール。フォアボール。」

ひなた「文ちゃん。何で私のこと敬遠すんの…！」

テレビ画面が砂嵐になる。

部屋で一人、普通預金と定期預金の通帳を見るひなた。

ひなた「私かて ちょっとずつためてるんやで。文ちゃん…。」

横の空き地で素振りをする桃太郎。

小夜子の「明徳の子かてかわいそうやわ。最後の夏にこんな…。」という言葉を思い出している。

桃太郎の心の声「かわいそうやわと 君が言ったから 8月16日は… 8月16日は あ～ 小夜ちゃん 好きや〜！ 記念日。」

条映の廊下を歩くひなたに声を掛ける一恵（三浦透子）。着物を着ている。

今日は「水無月ぼたん」の撮影ではなく、養成所のお稽古だという。

ひなた「へえ～。もうすっかり大先生やなぁ。」

一恵「やめてぇな。」

そこに、ぼーっとした様子で通り掛かる榊原（平埜生成）。ひなたが会報が出来たと渡すが、力の入らない声で「ありがとう」と答えてとぼとぼと行ってしまう。おかしな様子にどうしたのかと気にする二人。

一恵が休憩所のいつもと違う様子に気づき、「何やろ？」と入っていく。

テレビの前に人だかりが出来ている。ひなたと一恵もテレビを見るとすみれ（安達祐実）と、破天荒将軍役の星川凛太朗（徳重聡）の「アツアツ結婚会見！！」をやっている。

すみれと星川は、９年前の破天荒将軍でのすみれのゲスト出演で出会い、その後すみれの「茶道家 水無月ぼたんの事件簿」に星川がゲストで出演し再会しスタートしたという。

アツアツで会見での質問に答えるテレビの二人を見て、何かを思っていそうなひなたと一恵。

休憩所の中庭に一人呆然と座っている榊原に目をやる一恵。

幸せそうに結婚指輪を見せる星川とすみれを泣きそうな顔で見ているひなた。

ひなたがテレビから目を話すと落ち武者の扮装をした五十嵐。五十嵐はひなたと目が合うと休憩所から出ていってしまう。

お化け屋敷に入る五十嵐。ため息をついていると気配を感じ振り向くと虚無蔵（松重豊）が立っていて驚く五十嵐。

虚無蔵「落ち武者の霊が 腰を抜かしてどうする。」

五十嵐「虚無蔵さん…。 扮装はしないんですか？」

虚無蔵「拙者は扮装せずとも 暗闇に潜んで現れればよいと言われておる。」

五十嵐「そのままでも怖いからですかね。（虚無蔵にじっと見られ）だから怖いですって。」

虚無蔵「近頃 道場に姿を見せぬな。 鍛錬は一日怠れば一日分。三日怠れば三日分。それまで身につけたものを失う。日々 鍛錬し いつ来るとも分からぬ機会に備えよ。」

五十嵐「いつ来るともわからないって…。永遠に来ないかもしれない。そういうことですよね？」

虚無蔵「いかにも。」

五十嵐「もう７年ですよ？ 『妖術七変化』に伊織の役で出てから もう７年。いまだに あれ以上の役をもらったことがありません。ドラマやステージでただ斬られて死んだり 時代劇の扮装して 道案内したり。落ち武者の格好してカップルや親子連れをキャーキャー言わせたり。こんなのいつまで続くんですか？」

虚無蔵「拙者は40年 斬られ続けておる。」

五十嵐「俺には理解できません。虚無蔵さんだって 一度は強いライトを浴びたんじゃないですか。俺なんかより もっと強いライトを。そこから30年近くでしょ？ 何で耐えられるんですか？ こんな屈辱に。」

虚無蔵「文四郎。傘張り浪人とて 刀を携えておる限りは侍だ。あべこべにいくら刀を振り回しておっても いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず。」

その言葉に動揺する五十嵐。

虚無蔵「おひなを泣かすな。泣かせたらその時は…。」

腰の刀に手を持っていく虚無蔵に、構える五十嵐。

刀を納め、去っていく虚無蔵。何も言えないままの五十嵐。

「大月」で店番をするジョー。ラジオからは甲子園の実況が流れている。

店の前に立つ酒屋の森岡（おいでやす小田）「来年はももたろさんの高校も出られたらええなぁ。」

買い物から帰ってくるるい「良かったわぁ。牛肉 安うなってて。」

森岡「うわっ えらい豪勢やな。」

ジョー「あぁ 桃太郎の誕生日なんです。」

壁に貼られている桃山剣之介のサイン。1976年8月21日と書き入れられている。

るい「森岡さん。後でビール1ケース届けてくれはる？」

誰が飲むんだと言う森岡に、ひなたの彼氏が来るのだと言うるいとジョー。

森岡「弟の誕生祝いに来るやなんて これはもう いよいよ！ 近々やなぁ！」

盛り上がる森岡に、どうですかねぇと笑顔で答えるジョーとるい。

条映の休憩所で新聞を読む五十嵐。

紙面に大きく出ている「武藤蘭丸 年末大型時代劇 主演決定」の文字に目を留める。

「妖術七変化」でモモケン（尾上菊之助）と殺陣をする蘭丸（青木崇高）。の回想シーン。

五十嵐は自分の落ち武者の格好をしてお化け屋敷でお客さんを驚かす姿も思い出し、新聞をグッと握りしめてしまっている。

廊下を歩き、「お疲れ様でした」とすれ違うスタッフに挨拶をするすみれ。その後ろを歩き同じく挨拶をする一恵。

そこにやってきた凛太朗を見つけると笑顔のすみれ「あぁ凛太朗。そっちももう撮影終わったの？」

迎えに来たと言う凛太朗に、嬉しいと喜ぶすみれ。

凛太朗「あっ 一恵ちゃん。今日もすみれの茶道指導 ありがとう。」

すみれの肩に手をやり歩き始める凛太朗たちを見送る一恵。

すみれと凛太朗が、榊原とすれ違う様子も見ている。

休憩所に慌てて入るひなた「ごめん文ちゃん。遅なってしもた。」

誰もいない休憩所に、蘭丸の新聞だけが置かれている。

「文ちゃーん」と探すひなた。

ラジオからは ♪愛は勝つ が流れている。

[ TO BE CONTINUED ]

「カムカムエブリバディ」今日の感想

文ちゃんとひなたの苦悩が伝わってくる回でしたね…。

自分が思うようなポジションを手に入れて自信を持って結婚したい男と、そんなことじゃなく、自分が養ってでも一緒になりたい女。

んー。なかなか難しい。

そして五十嵐を探しているときにラジオから流れてくるのがKANって！愛は勝つって！！

これから何が起こっても、愛が勝って欲しいです。

今日はもう一つ気になる愛の行方が…。

すみれさんたら、破天荒将軍となのね♡

そして２人の記者会見にわかりやすくショックを受ける榊原さん…。

まぁね。すみれさんの復活にあれだけ思い入れがあったからわかるんだけど、一恵ちゃんの気持ちも見えちゃいましたね〜。榊原さんほどのわかりやすさではなかったけど笑

二組の恋の行方、明日も楽しみです！

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」