朝ドラ「カムカムエヴリバディ」3月1日第84話 あらすじ・感想

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」3月1日第84話 あらすじ・感想

「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ

オーディションが終わり、モモケン(尾上菊之助)はに「あなたと話しがしたかった」と呼び止められたひなた(川栄李奈)。

道場に向かい合って座るモモケンとひなた。

モモケン「私が二代目剣之介を襲名したのは父が亡くなった翌年…昭和40年4月4日のことです。」

ひなた「(小さく)えっ…。」

モモケン「程なくして私はTV版の『黍之丞』シリーズをはじめました。テレビ向けにわかりやすくした『黍之丞』はおかげさまで人気シリーズとなりました。しかし…私はずっと迷っていました。父が育て上げた黍之丞を汚しているだけなのかもしれないと。そんな時です…(幼いひなたが握手会でモモケンに回転焼きを渡している回想シーン。侍になりたいというひなたに「志を失わなければきっとなれますよ。」と答えるモモケン。)まさか自分の口からその言葉が出ようとは…。なんだか気になってあのあとすぐに回転焼きを頂きました。『大月』と焼き印が押されているとおりまあるいお月さんのような回転焼きにかぶりつきました。すると甘〜いあんこの味が口の中に広がって…。いつかサンタさんの言っていた言葉が耳に蘇りました。」

試写室にいるサンタ(濱田岳)とモモケン。

サンタ「おいしいあんこのおまじないじゃ。」

モモケンからサンタの言葉を聞き、聞き返すひなた「あんこのおまじない?」

試写室でアンパンを食べるサンタ「まじいのう〜!何ならこのあんこ。」

サンタ「小豆の声を聴けぇ。時計に頼るな。目を離すな。何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。」

隣の席でサンタの言葉を聞くモモケン。

サンタ「(『たちばな』で祖父・杵太郎や父・金太、安子があんこを煮るシーンが移り変わりながら)おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。その気持ちが小豆に乗り移る。うんとおいしゅうなってくれる。甘えあんこが出来上がる。」

サンタ「(涙を拭いながら)はあ〜 えれぇもんじゃ。覚えとった。」

モモケン「なんですか?それ。」

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

サンタ「え〜? おいしいあんこのおまじないじゃ。」

道場のひなたとモモケン。

ひなた「それを思い出したんですか?うちの回転焼きを食べたときに。」

モモケン「えぇ。『小豆の声を聴け。時計に頼るな。目を離すな。何ゅうして欲しいか小豆が教えてくれる。食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。(団五郎のけったい侍や黍之丞が映し出されたテレビが映し出される)おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。』父は決して自分を見放したわけじゃない。ずっと見守ってくれてたんだ。そう腑に落ちました。」

モモケン「そしてそのあと…(モモケンが『大月』に訪れ幼いひなたが驚いている様子。先代からのファンだというジョー、『大月』に『妖術七変化』が飾られている様子)きっとくさ葉の陰で父は言っていたんです。『いつかこの映画を撮れ。お前の左近を見つけろ』と。」

ひなた「そうやったんですね。」

モモケン「志を失わなければきっとなれる。侍にだって 何だって。それは父の口癖だったんですよ。ありがとう。ひなたちゃん。あの時 あの回転焼きをプレゼントしてくれて。」

「大月」で「妖術七変化」のポスターを見るひなた。

ひなた「なぁお母ちゃん 知ってた?」

るい「何を?」

ひなた「モモケンさんが二代目襲名したん昭和40年4月4日やねんて。」

るい「へぇー!ひなたのお誕生日やね。」

ひなた「うん」

<知らない間に『大月』の回転焼きが大好きな時代劇スターたちの運命を動かしていたなんて。ひなたはとても誇らしく思いました。>

夕方あかね通り商店街を家に向かって歩くひなた。

サンタが商店で立ち話ししているのに気づく。

ひなた「あれ?サンタのおっちゃん?」

サンタ「お~ ひなたちゃんじゃ。あんたここら辺の子ぉじゃったかな。」

こないだのオーディションの結果はどうだったかとサンタに聞かれるが、まだ選考中みたいだと答えるひなた。

オーディションの時のひなたの様子から、五十嵐は「ひなたちゃんのえぇ人なんじゃろ?」と受かれば良いなぁとサンタは言うが、慌ててそんなんじゃありませんと手を振り否定するひなたに「おっちゃんな もう そねぇなんだけ鋭んじゃ。あのにいちゃんのときだけひなたちゃんの目つきが変わりょうった。」

困ったようなひなた「え…。あっ あのサンタさん。今日は何でここに?」

サンタ「それな。あの〜『大月』っちゅう回転焼き屋知らんかな?」

ひなた「えっ それやったらうちですけど…。」

サンタ「お~そうか。」

ひなた「何でですか?」

サンタ「いやな ダンゴちゃんがお気に入りの店じゃいうて…まぁいっぺん食うてみゅう思ったんじゃ。」

ひなた「そやったんですね。うれしいなあ。こっちです。」

「大月」に向かってあるき始めるひなたとサンタ。

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

吉右衛門(堀部圭亮)が「あかにし」へ帰って行くのとすれ違い挨拶するひなた。

吉右衛門とサンタがすれ違う瞬間、スローモーションになる。

サンタ「舌の肥えたダンゴちゃんじゃ。間違えねぇじゃろう。」

ひなた「うちのあんこは絶品ですよ。」

急にひなたをじっと見るサンタ「ひなたちゃん見てると妹を思い出すんじゃ。」

ひなた「おっちゃんの妹?おばあちゃんやん。」

サンタ「そら 今はおばあちゃんじゃ。長えこと会うてねえからのう。」

ふと視線を移すサンタ、「大月」はここかと気づく。

ひなたは店のるい(深津絵里)に声を掛けるが店の中のジョー(オダギリジョー)も「るい」と声を掛けているのが聞こえる。その様子を見ているサンタ、少し考え顔色が変わっていく。

サンタ「るい…。」

サンタが幼いるいを抱っこしている回想シーン。

ひなた「お母ちゃん。このおっちゃんに回転焼き焼いてあげて。」

るい「えっ?どのおっちゃん?」

ひなた「そやからこのおっちゃん…。」

振り向くひなた。サンタがいなくなっている。

<それきりサンタはひなたの前に姿を現しませんでした。>

大月家の茶の間で高校野球を観るジョーと桃太郎。

桃太郎「大丈夫や。PLやったら返せる!なぁお父ちゃん。」

テレビから「三振!」の声にうわぁ〜!と転がる桃太郎とジョー。

桃太郎「清原〜!」

負けた…と転がっている桃太郎に、小夜子が声を掛ける。

小夜子「残念やったね 桃ちゃん。」

小夜子に気づき慌てて起き上がり姿勢を整える桃太郎。

小夜子「でも清原くんてまだ2年でしょ?まだ来年があるやん。」

ジョーも小夜子に気づき、挨拶していると2階からひなたが降りてくる。

小夜子に久しぶりに会えて喜ぶひなた。

ジョーが甲子園からチャンネルをかえると「妖術七変化」のモモケンの敵役が発表されたとニュースが流れてくる。

テレビにかぶりつくひなた。

アナウンサー「1,500名の候補者の中から選ばれたのは…。」

条映の中庭。「大月」の回転焼きをむしゃむしゃと食べる五十嵐(本郷奏多)。

ひなた「おなか壊すで。」

五十嵐「いいよ別に!」

ひなた「そないにやけにならんでも。」

五十嵐「お前にはな 俺があのオーディションにどれだけ懸けてたか分かってないんだよ。」

ひなた「あんた まだ養成所出たばっかりの新人やろ?」

五十嵐「あの受かったやつだってまだまだ無名だろ ばか!」

そこにやってきて轟「ばかはお前や!」

急な登場に驚いて立つ五十嵐とひなた。

轟「お前なんかホンマやったら書類で落ちてるわ。最終選考は悪なかったけどな。(手に持っている『妖術七変化』の台本をペラペラとめくりながらペンでなにか書き込みながら。)まぁ あれは虚無さんに引っ張られて実力以上が出せただけや。」

ガクンと肩を落とす五十嵐。

轟「ほれ。マルつけたある役 お前でどやてモモケンさんが言うたはる。」

台本を五十嵐に差し出す轟「わしも異論あらへんし。」

慌てて台本を受け取る五十嵐「あ…ありがとうございます!」深々と頭を下げる。

轟「頼むで。」

轟が立ち去ると「えっ えっ!」と興奮しながら台本を開く五十嵐。赤い丸をつけられたところを見ると「伊織」と書かれている。

五十嵐「役名がある!!」

ひなたも興奮してどんな役かと台本を横から見ようとするが、五十嵐が「やめろやめろやめろ!破れたらどうする!」

ひなた「あっ ごめん。(真剣に台本を読む五十嵐を見て)よかったなぁ五十嵐。おめでとう。」

五十嵐「ありがとう。」

NHK カムカムエヴリバディ 公式Twitterより

ひなたは読み合わせとか手伝おうか?と言うが「いいよ」と五十嵐。

私うまいんやでと仕事終わったら道場行くわと言うが五十嵐は「来るなって。」と笑い合う。

そこに榊原(平埜生成)がひなたを探しにやってきて休憩所に入っていく。

榊原と向かい合わせに座るひなたと一恵(三浦透子)。

榊原が2人に「京都茶道家殺人事件」の台本を渡す。

一恵「聞き捨てならへんなぁ。」

榊原「新しいステージの企画や。」

榊原が一恵に、茶道家役の女優さんに茶道指導をしてもらいたいと頼むが、映画村ならなんぼでも繋がりがあるんじゃないかと言うひなた。

榊原「あぁ…。そらあるけど…。その女優さんは勘弁してくれってみんなに言われてしもて…。」

ひなた「その女優さんってもしかして…。」

榊原「すみれさんや。」

すみれ(安達祐実)のドラマでの棒演技の回想シーン。

懲りませんねぇと呆れるひなた。

榊原「僕はここがすみれさんの正念場やと思うんや。そやから野田さん(一恵)。協力してくれへんかな?」

教えたことがないからと戸惑う一恵に、一子と一緒にやったらと提案するひなた「おばちゃん 好きそうやん。そんなの。」

一恵はじゃあひなたも一緒に来て欲しいと言われ、断ろうとするが榊原がすかさず「もちろんや!大月さんにはすみれさんのサポートをしてほしいねん。頼むわ。何やかんや言うてすみれさん 大月さんのこと気に入ってるんや。」

一恵「じゃあ今日帰ったらお母さんに言うてみます。」

榊原「ありがとう。大月さんも一緒に行ってきて。」

少し仕方なさそうに「はい」と答えるひなた。

 


ひなたはにわかに忙しくなりました。
Hinata suddenly became busy.

[ TO BE CONTINUED ]

 

 

「カムカムエブリバディ」今日の感想

なるほど、なるほど。

モモケンさんの説明、少しわかりにくかったけど、きっと志を持って進んでいけばきっとそこにたどり着けるっていうのが、「大月」の回転焼きの丁寧に作られたあんこからサンタの言葉を思い出し、そして初代モモケンの想いを感じられた、ってことだね?

なんかこの、ふわっとした自分なりのイメージのつながりみたいなものがドラマで表現されているを見たのが初めてだったので、とても新鮮な気がしました。あるよね、そういう自分なりの解釈とかって。

そして…「るい…。」

サンタさん、絶対気づいたんだよね、算太として。

ひなたの前から消えちゃったの?サンタさん…。もう出てこないの?

もうちょっとひなたちゃんがお喋りだったら、「サンタっていうおっちゃんが…」ってるいに話したり、その前にモモケンさんから聞いた話しを詳しくるいに話してたりすれば、絶対に繋がっていくと思うんだけど…。

まぁ、ちょっとカラッとした感じがひなたの良いところだから仕方ないのか。

吉右衛門さんと算太がすれ違った時のスローモーションの演出は、「カムカム」にしてはなんとなく珍しい演出だった気がします。またなんかそういうのあるかな?

しかしこれから物語は五十嵐とひなたのロマンス系に進んでいきそうですね。

中庭で台本の読み合わせをしてあげるというやりとり、微笑ましかった!二人とも最初の硬い感じが取れてとても良い雰囲気。きっとこの2人はこのまんまなんだろうなぁ。

今週は時間が8年分、一気に進む模様なのでどうなっていくか楽しみです。

あ、その前にすみれさんの子守(?)がありますね。

それもまた面白そうで楽しみです!

 

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