朝ドラ「カムカムエヴリバディ」2月23日第80話 あらすじ・感想
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
条映のCM撮影が終わり、モモケン(尾上菊之助)が先代モモケンの「妖術七変化」を再映画化すると周りにいたスタッフや役者達に宣言し、拍手や歓声が上がる中、ひとり浮かない表情で見ている伴虚無蔵(松重豊)。
「妖術七変化」のタイトルに聞き覚えのあるひなた(川栄李奈)。帰宅し「大月」に飾られているポスターを確認して「この映画を…」
<かつて初代剣之介と虚無蔵が共演したこの映画を>
<いま二代目剣之介が再映画化する。>
<そこにはひなたには想像もつかない侍たちの思惑が交錯していました…。>
手のひらにできたマメを見る五十嵐(本郷奏多)。
映画村内の街角に、新選組の衣装で立っている。
五十嵐を見つけたおばさんたちに囲まれ写真を一緒に撮るも作り笑顔。
続けて「写真よろしいですか」と声を掛けられ、憮然とする表情の先にはカメラを構えるひなた。
ひなた「愛想ないなぁ」
五十嵐「なんで、新選組が庶民に愛想よくしないといけないんだ。」
ひなたは映画村のパンフレット用だとパシャパシャ撮るが「だったらますます撮るな」と休憩所に行ってしまう。
休憩所にひなたと五十嵐が入るとテレビの前に人だかりができている。
モモケンが「妖術七変化」の最映画化を発表する会見だった。
会見には監督の轟、ミス条映の高山、モモケン、条映社長が並んでいる。
記者からの質問に、再映画化をするのはモモケンが決め、この興行的に振るわなかった作品を選んだのは酷評されたからこそだとモモケンが答える。
そしてモモケンから、黍之丞の敵役・左近はオーディションで決めると発表される。
休憩所のテレビの前で見ていた侍達はオーディションの告知に「千載一遇のチャンスだと盛り上がり、片隅で見ていた虚無蔵は何かを思いながら立ち去る。
「大月」で熱々の回転焼きをるい(深津絵里)から1つ買う五十嵐。
帰っていくのを店の中からひなたが追いかけていく。
ひなた「ホンマに受ける気なん?オーディション。」
五十嵐「当たり前だろ。」
横の空き地の土管に座り回転焼きを食べ始める五十嵐。
テレビに出てる有名な俳優たちも出るのに勝ち目があるのかと言うひなたに「お前でもミス条映のコンテストに出られただろ。虚無蔵さんに特訓してもらうよ。」
ひなた「虚無蔵さん?」
五十嵐「だって虚無蔵さんの演じた役のオーディションだから。」
そこに短大帰りの一恵(三浦透子)がやってくる。話し始める2人を見て、帰っていく五十嵐。
一恵は映画村でバイト募集してないか相談を持ちかける。
休憩所で履歴書を見ながら、お父さんが日本舞踊のお師匠さん(おっしょさん)、お母さんが茶道の先生の芸事一家やなぁと感心している榊原(平埜生成)。
一恵「それが嫌なんです。何や 生まれたときから人生決められてるみたいで。せやから短大の間にいろんなこと経験しときたい思て。」
榊原「まあでも その特技はうちでは役に立つやろから。僕から人事に話し通しとくわ。」
一恵の隣に座るひなたも一緒に「ありがとうございます。」と頭を下げる。
不機嫌そうに休憩所に入ってくるすみれ(安達祐実)
すみれ「ちょっと榊原」
ひなた「もはや呼び捨て…」
榊原はすぐに立ち上がりすみれのそばに行く。
すみれは「何で女優のオーディションはないのよ。」と、モモケンの映画のオーディションは女優にはチャンスがないのかと榊原に食って掛かるが、榊原は自分は管轄外であることと、それとミス条映のプロモーションであると答える。
すみれ「ミス条映?フッ。若いだけの大根でしょ?」
そんなやりとりをこっそりと見ている一恵とひなた。
一恵の「あのひと…」という言葉に「美咲すみれさん」だとひなたが答え「美咲すみれ!?」と一恵はテンション高めに答え、すみれも笑顔で一恵の方を見るが「って誰?」の一言に一瞬で笑顔からにらみ顔に変わるすみれ。
すみれ「ひなた!今日はつきあいなさいよ!」
一人で熱心に殺陣の稽古をする虚無蔵。
「うちいり」という蕎麦屋で酒を呑むすみれとそばをすするひなた。
すみれ「そもそも ろくな男じゃないのよ。あの二代目モモケンは。あんた先代のモモケン知ってる?」
ひなた「モモケンさんのお父さんですよね?」
すみれ「そう。初代モモケン。初代黍之丞。ただし映画でね。先代は映画一筋の人だった。でも息子である二代目はこれからはテレビの時代だって先代と仲違いしたの。そのくせ先代が亡くなった途端に二代目モモケンを襲名してさ 今度は先代の遺作を再映画化だなんて。全く調子いいったらありゃしない。」
ひなた「すみれさん やめてください。おゆみちゃんが黍之丞の悪口言うの聞くたくありません。」
すみれ「かわいそうなのは虚無さんよ…。条映の中じゃあ有名な話しだけどさぁ 本当はあの映画 先代と二代目のモモケンの親子共演で企画されてたらしいわよ。でもとっくにテレビのスターだった二代目がそれを拒否した。それで先代はあてつけみたいに大部屋の一人だった虚無さんを抜擢したの。でも映画は大失敗。駄作だって言われて 先代は失意のうちに亡くなって虚無さんは大部屋に逆戻り。今も虚無さんがいる条映であれを再映画化して しかも左近の役をオーディションで選ぶなんて…。虚無さんに対しての一世一代の嫌味じゃない!」
一人、殺陣の稽古をする虚無蔵の回想シーン。
蕎麦屋でひなたの背中合わせのテーブルにいた吉右衛門(堀部圭亮)が突然会話に入ってくる「あの大抜擢はそういうことやったんですか。」
驚いて後ろを見るひなた。清子(松原智恵子)、初美、吉之丞も一緒にいる。
吉右衛門「これで 長年の疑問が晴れました。」
吉右衛門ファミリーに挨拶をするひなた。
吉之丞「おいひなた。そちらのお方はもしかして…。」
ひなた「うん。美咲すみれさん。映画村でお世話になってんねん。」
吉之丞「やっぱりおゆみちゃん!サインください。」
初美が失礼だとたしなめるが、すみれは嬉しそうに「構いませんよ〜!」と笑顔で答える。
そそくさとすみれの元に行き、ペンと箸袋を出す吉之丞に、すみれの表情が曇る。「箸袋!?」
初美が慌てて「失礼やない!せめて伝票の裏にしなさい。」と行く。
すみれ「それも失礼よ!私を誰だと思ってるの!?美咲すみれよ!」
騒いでいるすみれたちを横目に、ひなたは吉之丞にそんなにモモケンに興味があったのかと聞く。
吉右衛門「何しろ私は初代モモケンがデビューした年に生まれた男やさかいな。」
清子「あの日はにぎやかやったわ。」
清子が吉右衛門を生んだ日。朝早くに産気づき、主人がつけっぱなしのラジオを置いて産婆さんを呼びに行ったらその隙にラジオを盗まれたと言う。
ひなた「捕まったんですか?その盗人は。」
清子「近所の和菓子屋さんの子ぉのちょっとしたいたずらやった。」
ひなた「いやいや…いたずらで済まへんでしょ。奉行所へ引っ立てんと。」
清子「大将が紅白まんじゅう持ってお祝いに来てくれはって主人もそれで機嫌直したんえ。」
吉右衛門「なんていうたかなぁ、あのお店。」
清子「あのお店の名前もあの子の名前も忘れてしもたなぁ…。」
吉右衛門「あの町の人ら 皆 どないなったやろう。」
清子「戦争やったさかいなぁ…。」
町会の人たち総出でのラジオ体操をしている様子などの回想シーン。
そして吉右衛門が、父・吉兵衛がかわいがってくれたことを思い出し、泣き始める。清子も、最後にひどいことを言ったままで今生の別れになってしまったことを悔い始め、ふたりで空に向かって「おとうちゃーん!」「あなた!」と叫び、泣く。
片やすみれは出された色紙にサインをして「やっぱり色紙がいいわね」とご機嫌で初美にお酒を注がれ喜んでいる。
ひなた「何の話しやったっけ…」
条映の道場の床を雑巾がけする虚無蔵。
五十嵐がやってきて、慌てて俺がしますと一緒に雑巾がけを始める。
五十嵐は、絶対にオーディションで勝ち取りたいと稽古をお願いするが虚無蔵は一言「断る。」
条映の中庭のようなところで一人で稽古をする五十嵐。
出勤してきたひなたが五十嵐に声を掛けるが、左近の殺陣の稽古を虚無蔵に断られたことを伝えると不思議そうな顔をするひなた。
虚無蔵が一人で稽古する場に通り掛かるモモケン。虚無蔵が気づき、手を止める。
モモケン「虚無さん。悪く思わないでくださいね。この度のオーディション。」
それじゃあとモモケンが立ち去ろうとすると虚無蔵が話し始める。
虚無蔵「モモケンさん。わしも受けますわ。左近役のオーディション。」
[ TO BE CONTINUED ]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
え!? 日曜劇場? 半沢!?グランメゾン!?笑
男たちの愛憎がうずまき始めましたね〜!
昨日はあんなに素敵だと思った大御所俳優モモケンが、今日はダーク感満載!!
そしてすみれさんたら情報通!
そうか…そりゃあ虚無蔵さんのハートもかなり傷ついたでしょうね。
それもあり孤高の存在になっているのかな。
それにしても吉右衛門さん、初代のデビューと自分の生まれた年が一緒って!ばっくりとしたお揃いを喜んでて可愛いですよね。
それを言ったら二代目が襲名した日にひなたは生まれたんだけど…。
それで思い出しました。いまは二代目モモケンを名乗ってますが、元はテレビスターの団五郎さんでしたね!
だから算太さんは「ダンゴちゃん」って呼んでたんだ〜!
もしや、あの「けったい侍」の「こりゃけったいな!」のポーズとか算太が振り付けした???
わー、気になる!!
だけど「あかにし」の清子さんと吉右衛門さんは、「たちばな」のことはすっかり忘れているようでしたね。「大月」の回転焼きのあんこの味は懐かしいって言ってたけど…。予告編で話していた盗人の話しは算太がお金を持っていなくなったことじゃなくて、ラジオを盗んだことだったのね。そりゃそうか。
お金を持っていなくなったときには、清子さんたちはもう岡山にはない時期ですからね。
だけど思わず「そっちの話し!」って声が出ちゃいました。
さてさて。
色々気になる水曜でした。明日をおとなしく待ちます!
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