朝ドラ「カムカムエヴリバディ」2月21日第78話 あらすじ・感想
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
撮影からつまみ出され、休憩所にやってきたひなた(川栄李奈)と五十嵐(本郷奏多)。
ひなたがちょっと目を話したすきに床に寝転がっている五十嵐。
ひなたが慌てて声を掛けるがなかなか目を覚まさない。
そこにやってきたスタッフの人「おった」の声にすぐに起き上がる。
スタジオではすみれ(安達祐実)のシーンの撮影中。
すみれが茶杓を茶碗に優しく当てているのを見て、嬉しそうにするひなた。
すみれが悪漢に連れ去られ、恋仲の千代の助が倒れたままでOKがかかる。
次は千代の助の死体を前にしての撮影ということで「死体お願いします」と声がかかる。
五十嵐「はい!」
驚いたひなた「死体?」
五十嵐は千代の助が斬られたときの体勢でスタンバる。
榊原(平埜生成)「大部屋俳優は大抵あそこからスタートなんや。見た目より難しいらしいわ。肩やら背中やら動いてNG出して怒られてる人もよう見るけど五十嵐くんは完璧やな。」
いままで、撮影所の地面や休憩所で寝ていた五十嵐を思い出すひなた。
For the first time, Hinata realized Igarashi had been preparing for his role.
すみれの最後のシーンの撮影が終わり、拍手するスタッフ達とひなた、榊原。
休憩所で台本を見ているすみれ。
神妙な面持ちで休憩所に入る榊原とひなた。
ひなたは榊原に目で合図され、頷いてすみれのそばに行き、「さっきはホンマに申し訳ありませんでした。」と謝る。
不機嫌そうにひなたを見るすみれに「ひぃ〜。怖い」とひなたの心の声。
すみれ「お茶。 お茶いれて。」
お茶をいれているひなたにすみれ「あなたアルバイト? 変わってるのね。そんな若い子が『黍之丞』見てるなんて。せりふまで覚えるほど。」
ひなた「あの回は特別です。印象に残ってるんです。おゆみちゃんが潔くて。侍みたいで。」
すみれ「侍? フフッ。本当に変わった子ね。」
すみれ「わたしは忘れてた。あのシーンのこと。ううん。あのシーンだけじゃなくて…おゆみを演じてたことなんか忘れてた。 忘れたかった。あのころの自分を。 あのころは今より更に若くて。かわいくて可憐で。はつらつとしててピチピチしてて。それだけで価値があった。それだけじゃ駄目なんだなって気がついたのは『黍之丞』シリーズ降板してからよ。潔くて侍みたいで…か。」
すみれが席から立ち上がり、何かを書いている。
すみれから「破天荒将軍」の台本がひなたに渡される。
カバンを持つすみれ。榊原にステージの話はまた、と言って休憩所を出ていく。
すみれから渡された台本を開くひなた。表紙の裏にすみれのサインが書き入れてあるのを見て驚く。榊原も、良かったなと笑顔で見ている。
ひなた「けど 何で大事な台本に…。」
榊原「潔く 侍みたいに やめたんと違うかな。テレビにしがみつくのは。」
台本の中を開くひなた。すみれの書き込みが沢山してある。
笑顔で帰っていくすみれ。
スタジオでは撮影が続いている。破天荒将軍(徳重聡)が侍役の伴虚無蔵(松重豊)を斬りつけて決め台詞を言い、本日の撮影が終わる。
撤収の声がかかり役者ははけ、スタッフ達が片付けを始める。
スタジオから出ていく役者やスタッフ達に一人ひとり頭を下げる五十嵐。
轟「おい、お前!お前や!さっきの死体役。」
五十嵐が慌てて轟の元に駆けつける。伴虚無蔵がそこに通りがかり目を向けている。
轟「『毎回毎回おんなじ展開。おんなじセットでおんなじ場所で おんなじことが起きて おんなじクライマックス迎えて大立ち回りで拍手喝采。』それがテレビ時代劇。あほしか喜ばへんマンネリ! ホンマに死体にしたろか!」
自分が言ってしまったことを轟に返され、バツの悪そうな顔で肩を縮こませて聞いている五十嵐。
轟「…っちゅうのは冗談や。」
ホッとして表情が緩む五十嵐。
轟「大部屋の新入りなんぞがあんまり生意気なことを言うてたら二度と使わへんで。」
五十嵐「すいませんでした!」 深々と頭を下げる。
轟が伴虚無蔵を見つけて立ち上がり「虚無さん。こいつ面倒見たってや。なっ? コンテストで斬られてたんお前やな? アドリブにして悪なかった。稽古してへんかったらああはできひんぞ。」
頭を下げる五十嵐。虚無蔵は離れたところで2人のやり取りを見ているが、スタジオから出ていく。
「大月」の店内。すみれさんのサインが入った台本をジョーに嬉しそうに見せるひなた。
ジョー「すみれさん?」
「黍之丞」シリーズに出ていたおゆみちゃんだとひなたが説明すると「すごいな。」と驚き台本を読み始めるジョー。
回転焼きを買いに来た五十嵐。
るいは慣れた様子で「熱々1つやね。すぐ焼くわ。そっち座ってひなたとでも話でもしといて。」
ひなた・五十嵐「えっ。」
るい「お友達でしょ?」
ひなた・五十嵐「友達なんかじゃ…」
ジョー「あっそうなん? あぁ入り入り。」
五十嵐は大月の店内に入るのを断りたそうにしているが、るいは「焼けるまでちょっとかかるから。入って。」と店内へ促す。
席に座る五十嵐に、ひなたがめんどくさそうに「何なの?2日続けて。」
五十嵐「俺の勝手だろ。」
ひなた「まぁそうだけど。」
ジョーが「はいどうぞ」とお茶を出し、「破天荒将軍」の台本を持って店の端の席に座る。
ひなたが、寝転がっていたのは稽古だったんや。何も知らんとごめん。と五十嵐に謝る。
五十嵐「今日の仕事はまだマシな方だ。スタジオだからな。この季節(夏)に外で辻斬り死体の役やらされてみろ。地獄だぞ。汗かくなってどなられるんだから。最悪なのは真冬の土左衛門役だ。本当にこのまま死んだほうがマシだと思った。真冬の土左衛門になった日…。ここの回転焼きを食べた。目の前でおばさんがアツアツを焼いてくれた。あったかくて甘いあんこの味が広がって…生き返った気がした。もう少し頑張ろうと思った。」
るいは回転焼きを焼きながら、聞くとはなしに聞いているよう。
るいが「大月」の焼印を押して回転焼きが出来上がりつつある。
五十嵐「それからだ。やめようかと思う時。気合を入れたいと思う時。ここの回転焼きが食べたくなる。」
るいが「お待ちどおさん」と回転焼きを持ってきてここで食べていくか聞くが五十嵐は代金を払い帰ろうとする。
そこに野球のユニフォームを着た桃太郎が部屋から出てくる。
桃太郎「あっ。お姉ちゃんに斬られてたおにいちゃんや。」
その言葉にジョーがやっと「ああ あのコンテストのときの?」と気づく。
桃太郎がジョーにランニングに行こうと声を掛けると宿題をやったのかと聞く。あさっての分までやったと言う桃太郎に「破天荒やなぁ」とジョー。2人で出ていく。
なんとなく気まずそうなひなたと五十嵐。五十嵐は「じゃあな」と帰っていく。
ひなたが外に出て五十嵐を見送る。
外にいたるいも五十嵐を見送りながら「素直なええ子やねぇ。」
ひなた「素直!?どこが?」
<あの五十嵐が素直ないいやつだなんて 素直に認められないひなたでした。>
[ TO BE CONTINUED ]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
「破天荒将軍」の撮影が終わり、スタジオから出ていく破天荒将軍や役者さん、スタッフの人たちにペコペコと頭を下げる五十嵐くん…。いままで不遜な印象があってあまり好意的に見えなかったんだけど、なんか妙に五十嵐くんの一生懸命さが伝わってきてグッと来てしまいました。
なるほど、あちこちでぶっ倒れていたのは死体の役の練習だったんですね!
さすがにるいちゃんのように「素直」とまではまだ思えないけど、がむしゃらに頑張っているのが伝わってきて応援したくなっちゃいました。(単純)
虚無蔵さんは、五十嵐とはまだ面識がないというか繋がっていなかったんですね。
それはちょっと意外だったわ〜。
轟監督に五十嵐のことを頼まれたあと、ふいっと出てっちゃったけど、大丈夫かしら?
悪い意味ではないんだよね? 時代劇の将来を心配しているきょむさんなわけだし。
すみれさんもイベントへの出演に前向きになれた感じだったし時代劇好きな若い2人が周りの空気を少し変えたかな?
明日も楽しみすぎます!
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