朝ドラ「カムカムエヴリバディ」1月25日第59話 あらすじ・感想
「カムカムエブリバディ」今日のあらすじ
ベリーが竹村クリーニング店にやってきて卒業式用のスーツを出しているシーンの続きから。
落ち着いて「ジョーさんと幸せになること。」を諦めへんと決めたというるいの様子に
ベリー「あんた変わったなあ。強なった。」
るい「ふふっ。まだまだベリーさんにはかないません。」
ベリー「そういうとこもや!」
ベリーはクリーニングの伝票に、何かあったら電話するようにと大阪の家と京都の実家の2件分の電話番号を書いた。
伝票を見たるい。「野田一子」の名前に「誰?」
ジョーの泊まる旅館の部屋。ふすまを開け部屋に入ろうとすると「おかえりなさい。わたしもいま来たとこです。」とるい。
何か作ってきたのか、お重をテーブルに載せている。
るいはジョーにちゃんと食べているのか、食べないとどんな病気も治らないと声を掛けるが、ジョーは「帰ってくれ」と言うがるいは構わず話し続ける。
るい「ジョーさんは乗り物酔いする人なんやから人より気ぃつけないと。 この袋が洗い物ですか?持って帰って洗うてきますね。」
ジョーはるいが話すのをやめるように「るい、るい」と繰り返す。それでも話するいに
ジョー「もういい。僕が出ていく。」
一人部屋に残されたるい。ジョーの洗濯物をまとめている。
クリーニング店。るいがアイロンを掛けているのを横で平助が教えている。
その様子を茶の間から見ている和子と西山。
ミュージシャンたちが小暮にはちみつや資料などを渡し、小暮は頭を下げている様子。
<錠一郎の病気を知ったミュージシャンたちは医者や治療法を求めて走り回っては小暮に報告しました。>
<しかしトランペットを吹くことだけができない奇病に有効な情報を一向に見つかりませんでした。>
ジョーの旅館の部屋にトミーが来ている。
トミー「良さそうな医者見つけたんや。来週の予約が取れた。ちょっと遠いけどな。俺の自動車で連れてったる。」
ジョー「ありがとう。」
トミー「ドライブがてらや。」
うつむきながら頷いているジョー。
ジョー「トミー。ササプロに誘われてるんやろ?」
トミー「あぁ…。けど誰が行くか。」
吐き捨てるように答えるトミー。
ジョー「行ってよ。僕はみたいよ。東京で…世界で活躍しているトミーを。」
お重に気づいたトミー「サッチモちゃんか?食べたれよ。」
ジョー「食べられへんよ。 食べられへん。」
暗い部屋の中、お重を開くトミー。
中を見るが、蓋を閉じてしまう。
洗濯物をジョーの部屋に置いているるい。ケチャップがついてなかったからすぐに終わった、久しぶりにケチャップのついたシャツを洗えると思っていたからちょっと残念だったと笑顔で話している。
ジョー「何で分からんの? もう来てほしないんや。 洗濯も弁当もいらんのや。」
るい「言うたでしょ。わたしは一緒に泣きたいの。一緒に苦しみたいの。」
ジョー「できひんよ。そんなことできるわけない。君に僕の苦しみなんか分かるわけないやんか。」
るい「分かるよ。」
ジョー「軽々しく言うな!」
るいの持っている、ジョーの洗濯物を取り上げるジョー。窓の外、庭にぶちまけてしまう。
ジョー「軽々しく言うな! 僕はもう半年苦しんだ。お願いや…もう開放してくれ。」
無言で立ち尽くするい。
クリーニング店。平助がアイロンを掛けながら茶の間の方を気にしている。
座るるいの前にお茶を出す和子。心配そうに見ている。
るい「ありがとうございます。」
和子「大丈夫か?」
頷くるい。
るい「どっか ほっとしてます。」
和子「えっ?」 驚いてるいの顔を見る。
るい「ホンマのこと言うたらちょっと怖かったんです。家庭を持ついうことが。」
るい「母に捨てられて父の顔も見たことがなくて…。そんな私が家族を作ることなんてホンマにできるんやろうかって。ずっと不安やったんです。そやから…これで良かったんです。」
和子「るいちゃん…。」
何も言わずにいる2人。
クリーニング店のラジオから磯村の声が聞こえる。平助・和子、そしてるいはそれぞれ仕事で手を動かしながら聞いている。
ビートルズの人気はとどまるところを知らず、4/4付のビルボード誌のランキング1位から5位をビートルズが独占したという。
だけどビートルズは掛けず、いまはビートルズやロカビリー人気に少し押され気味なジャズ界からルイ・アームストロングの[ On The Sunny Side Of The Street ]をかけるという磯村。
手を止め、[ On The Sunny Side Of The Street ]を聴くるい。
旅館の部屋で一人ラジオを聴いているジョー。るいのことを思い出している。
るいもジョーが言っていた「吹いてみたいな。いつかアメリカの空の下でトランペットを。[ On The Sunny Side Of The Street ]を吹いてみたい。」という言葉を思い出している。
一緒に見た海を思い出す2人。波の音が聞こえてくる。
2人で海を見ながら[ On The Sunny Side Of The Street ]を口ずさんでいる。時々2人で目を合わせながら海を見ている思い出。
るいは仕事をしていた席を立ち上がり、駆け出していく。平助と和子は驚いている。
ジョーの旅館の部屋に飛び込むるい。ジョーさん!と叫ぶが、部屋にいて振り返ったのはトミーだった。
トミー「はぁ〜。どこ行ったんやあいつ。今日は医者に行く約束やのに。」
部屋には磯村のラジオが流れている。
海岸線を走るトミーの車。助手席にはるいが乗っている。
前にみんなで来た海に着く。るいは慌てて走り出す。
ジョーが海に向かい、歩いている。海にもう足首まで浸かっている。
叫びながら走るるい。でもジョーには聞こえないのが、どんどんジョーは歩きもうお尻の下まで水は来ている。
るい「ジョーさーん!!!」精一杯の声を張り上げている。
ようやく振り返るジョー。るいももう海に入っている。
必死に走るるい。ジョーに追いつき抱きつく。
ジョー「暗闇なんや。歩いても歩いても…暗闇しかないんや。どこへ向かって歩いていいんか分からん。サニーサイドが見えへん。」
ジョーを抱きしめているるい、背中を優しくとんとんしている。
るい「怖がらんでいい。私が守る。」
泣きそうな顔のジョー。 2人を見つめているトミー。
るい「あなたと2人で。 ひなたの道を歩いていきたい。」
力が抜けたように、膝から崩れ落ちるジョー。
るいは優しく抱きしめている。
[TO BE CONTINUED]
「カムカムエブリバディ」今日の感想
真っ暗な暗闇の中でもがいていたジョーに、光が射して…
母に捨てられ父の顔も見たことがないから家庭を持つのが不安だと言ってたるいが、見事な光でジョーを照らしましたね。
それにしても本当に良い人ばっかりで心が洗われます。
トミーも…遠慮なく東京でぶちかましてきて欲しいなぁ。
きっとジョーに気遣い断っているのも、ジョーには負担だったんだよね。
回想シーンの2人で口ずさむ姿、本当に可愛いいなぁ。
明日からまた少しずつ、そんな可愛い2人の姿が見られるようになるのかな。楽しみです!
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
-
前の記事
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」1月24日第58話 あらすじ・感想 2022.01.24
-
次の記事
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」1月26日第60話 あらすじ・感想 2022.01.26