朝ドラ「ちむどんどん」7月20日 第73話 あらすじ・感想

朝ドラ「ちむどんどん」7月20日 第73話 あらすじ・感想

「ちむどんどん」今日のあらすじ

賢三の写真に「もう話しても良いよね」と語りかける優子。
優子は長い話になるけど聞いてくれるかね、と、子供たちに自分と賢三の出会いについて話し始める。

優子は自分の家族と賢三の写った写真を取り出し過去について語り出す。
食堂を家族でやっていた優子の実家。そこに初めはお客としてやってきていた賢三。
賢三はその頃、歌子が民謡を始めるきっかけとなった上原さんが座長だった芸人一座の一番下っ端で頑張っていたが、その芸人一座の経営が苦しくなり、本土に出稼ぎに出ていた。

フォンターナ。二ツ橋に自分の生い立ちを話す房子。
房子の両親はやんばるの出身で、房子の姉をやんばるに置いて鶴見に出稼ぎに出ている時に房子は生まれ、姉とは会ったことがない。その姉の子供が賢三。
戦前、鶴見に出稼ぎに出て来た賢三に会い、自分は親戚というものに初めて出会ったと笑顔で話す房子。明るい賢三は三線も上手く、県人会にもすぐに馴染んだと懐かしむ房子。

若かりし頃の賢三。
賢三が座り三線を弾き、その前に並んで座り三線を習う若者たちの中に三郎もいる。

あまゆ。並んで酒を飲みながら話す田良島に、若い頃に賢三から三線を習ったことを話している三郎。
両親は沖縄生まれで沖縄生まれなのに自分は鶴見で生まれ育ち、沖縄のことを何も知らないのが悔しくて賢三から習ったという。しかし賢三は民謡歌手になりたいと言って沖縄に帰ってしまったと話す。

比嘉家で子供たちに話す優子。
歌手になれずにどうにもならず、優子の実家の食堂で住み込みで働き始めた賢三。
しかしそのうち戦争で召集され、中国に出征したという。

あまゆ。
田良島が自分の兄が19年に入営し、沖縄で戦死したこともあり、だからどうしても「鉄の暴風」のことを自分で記事にして伝えたかったと言う。
三郎は戦後、シベリアに連れていかれ何年も残した家族は生きてるのか死んでるのもわからずで苦労をかけたと話す。多江は「いいえ」と返す。
寒さと飢えの中、シベリアで死んだ人は骨ごと日本へも帰れない、良い奴ほど早く死ぬと顔を顰める三郎。

比嘉家。賢三の戦時中の(?)帽子を手にしながら話す優子。
賢三は戦争のことを何も話さなかったが一度だけ、自分が正しいと思うことを守れなかったことをとても悔やんでいたと話し、帰って来た頃は夜寝ていた時に「ごめんなさい、ごめんなさい」とうなされていたという。

子供たちがまだ小さかった頃、太陽に手を合わせる賢三。
「お願いしたいことと、謝らないといけないことがあるわけさ。」

昭和19年10月10日の大空襲で那覇が焼け野原になり家も何も全て焼かれ、おじいもおばあも亡くなり、米軍が上陸して来た。
優子は山の中を彷徨っている時に両親や姉とはぐれ、弟と2人きりになってしまい、アメリカ兵につかまり捕虜収容所で終戦を迎えた。
戦争が終わり賢三は日本に帰って来たが、沖縄はその時日本じゃ無くなっていたから帰ってくることができなかったと話す優子。

戦後の鶴見。戦後の混乱の中、戦争で生き別れになった妹を探す房子。妹を探しながら闇市で商売を始めた房子。そこにやってきた賢三。明るかった賢三がまるで別人のように笑わなくなってしまったという。
沖縄に帰れない賢三は房子の商売を手伝い始め、ひとりぼっちだった自分はとても嬉しかったと話す。
名入りの包丁を賢三に渡す房子。もっと仕事を頑張って稼いでいこうと言う房子に「はい」と答え、嬉しそうに新しい包丁を拭き、野菜を切り始める賢三。
翌年、沖縄に帰れることになった賢三は一度沖縄で家族の消息を確かめてすぐに戻りますと言ったが戻ってこなかった賢三。
1年して「やんばるで結婚した、子供をやんばるで育てたい」と手紙が来たが、裏切られたと思い込んだと話す房子。

優子。
あちこちの収容所を転々とさせられひもじく、やがて弟がしんでしまいひとりぼっちになり生きる気力も無くなった頃、収容所に自分の親を探しに来た賢三が優子を見つけ再会し、運命だと思ったと話す。

 

[ つづく ]

 

 

「ちむどんどん」今日の感想

ようやく…ようやく、沖縄の本土復帰50年をしっかりとアピールしてくれる展開となりました。

そうか、賢三さんは房子さんのお姉さんの息子、つまり甥っ子なのね。

え、じゃあ賢吉さんは何者? 房子さんのお兄さんって設定かと思ってたけど、お兄さんについては触れられてない…。遠縁?房子さんのいとことか?

まあいいや。

沖縄で戦争に関わった人たちがあまり語りたくない過去、戦争の記憶。

それは本土の人も同じだとは思うのですが改めて戦争のことを深く考えるきっかけになりそうです。

なんでこのエピソードを8月15日に合わせないかと思ってたけど、記念日前に見てからその日を迎えるのも良いのかもしれませんね。

 

 

朝ドラ「ちむどんどん」

 

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